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「脳の断捨離!?」ブレインスポッティングPhase2トレーニングを受けてきました

 

皆さま。こんにちは。

カラダを通して魂を癒すドクター、矢崎智子です。

いよいよ年末も差し迫ってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 

私は先日、ブレインスポッティング(BSP)Phase 2トレーニングを受けてきました!


 
BSPは、トラウマ・PTSD治療の一種で、目の位置(視点)を利用します。


 
トラウマ治療というと、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)が有名ですが、BSPはもともとEMDRを行なっていたディビッド・グランド博士が開発したものです。


 
そのきっかけは、グランド博士がカレンという16歳のフィギュアスケーターのセラピーをしていた時のことでした。

 

(写真はイメージです)

 

カレンは、練習では問題ないのに、試合になると実力を発揮できず、平均以下の得点になってしまう、という問題があり、グランド博士から週1回90分のEMDRのセッションを1年間受けていました。


 
それによってだいぶ調子が上がっていましたが、トリプルループだけが飛べない、という問題がありました(それより難しいジャンプは飛べるのにも関わらず)。


 
グランド博士とカレンは、セッションでその問題を扱うことにしました。


 
EMDRでは、セラピストがクライアントの目の前で指を左右に動かし、クライアントが目で追います。

 

 
EMDRのメカニズムはまだよくわかっていませんが、眼球の動きにより脳に左右の交互刺激を与えることで、何らかの機序で右脳と左脳の統合が行われる、とされています。


(*トラウマ記憶は通常、右脳(潜在意識)にあり、それが左脳(顕在意識)と統合される必要がある)
 


グランド博士が、いつものようにカレンの目の前で指を左右に動かしていると、ある場所でカレンの目が劇的に揺れ、そしてある一点で釘付けになりました。


グランド博士も、なぜかその場所から手を動かすことができなくなりました。

 

 

しばらくカレンがその場所を見続けると、次から次へと、それまでのセッションでは表れなかった記憶が出てきました。


 
それは子ども時代の家族のケンカや、怪我や病気、家族の死などの、トラウマ的な記憶でした。


 
そして、一度処理されたと思われていた記憶も出てきましたが、それは一度処理された記憶が、深いレベルで解消されているかのようでした。


 
10分ほどその状態が続いた後、カレンの目は動くようになり、通常通りセッションは終わりました。


 
そしてその翌日、カレンはトリプルループが軽々と飛べるようになり、問題は二度と起こらなかったのだそうです。

 


 
その経験から、グランド博士は、あるトラウマ記憶に関係する目の位置がある、ということに気づき、それを利用したトラウマ処理法をブレインスポッティングと名付けました。


 
博士はそれをどんどんアップデートしていって、今では世界で13,000人以上のセラピストがトレーニングを受けているそうです。


 
 
私も、初めてBSPを体験した時、ある点を見つめていると、自分でも忘れていたような過去の記憶が芋づる式に出てきたので、びっくりしました。
 


口から万国旗が次々と出てくるマジックがあるじゃないですか?


あんな感じで記憶が次々と出てくるのです。


 

そしてセッションが終わった後、最初にセッションのテーマとしてあげた問題が、なんだかどうでも良くなってしまうのです。
 


すごいのは、記憶が出てくることもそうですが、それを脳がちゃんと処理する方法を知っているということ。


 

それは、認知できるレベル(顕在意識のレベル)だけでなく、身体レベル(潜在意識のレベル)でも起こります(むしろその方が多いかも)。
 

セッションでそれが起きている時、認知的には何が起きているのかわからなくても、脳の中で何かが起きているのはわかるんですよね。
 

よく脳はコンピューターに例えられますが、まさに巨大なコンピューターが、カチャカチャ言いながら何かを処理している感じ。

そしてそれが身体感覚の変化にもつながっているので、なんとも言えず不思議な感覚なのです。
 

 

私がやっているIFS(内的家族システム)もトラウマ治療として定評がありますが、IFS的にBSPを解釈すると面白い点もいろいろあって(わかる人にしかわからなくてすみません)、例えば、視点をゆっくり動かしながらやるBSPのワークがあるのですが、目の位置を動かすと出てくる感情や記憶がどんどん変わっていって、それはまるで全く異なるパーツ(副人格)が次々出てくるようなのですよね。

 
パーツって脳の神経ネットワークであると考えられるので、それぞれのネットワーク(またはスポット)と関係する異なる目の位置があると思えば当然のことなのですが、すごく興味深かったです。

 


また、トラウマ記憶を活性化するスポットではなく、リソースとして働く脳のスポットにアクセスしながら処理するワークでは、本当に何か温かく優しいものに見守られながら処理が起きているような感覚を感じて、これも素晴らしかったです。

 


私がBSPをやってて感じるのは、脳にたくさん溜まった断片化されたトラウマ記憶をデフラグするみたいな感じが、断捨離みたいだなあと。

 
本当にパソコンみたいに、脳も断片化されればされるほど、リソースが減って脳の機能が落ちてしまうので、BSPはそれを統合してちゃんと利用できるリソースとして再生するみたいな。

(だから実際には断捨離みたいに捨てるわけではないのですが)

 

それに対してIFSでは、トラウマ記憶とそれにまつわる防衛機能をパーツとして捉えて、それらをSelfの立場から癒していくということをします。
 


IFSもBSPも、それぞれの良さがありますね。

 


私は今はIFSにはまっているのでどちらかというとIFSをやる機会の方が多いのですが、これらをどう使い分けていくか、楽しい悩みです。。

(トレーナーの鈴木孝信先生と!)

 

IFSも素晴らしいですが、BSPもとても面白いです。

 

BSPのセッションもしていますので、ご興味のある方は是非お受けになってみてくださいね。

 

【年末年始のお休みのお知らせ】

2019年12月29日(日)〜2020年1月3日(金)まで休診とさせていただきます。

 

何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。