密接に関係があるとされる乳がんとストレスについて

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

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アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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近年、日本人女性に増えている「乳がん」。乳がんは一説によると、ストレスとの大きな関係があると言われています。ここでは、乳がんとストレスの関係性についてご紹介します。

  1. 乳がんの原因にはどんな説がある?
  2. 乳がんの発生率について
  3. ストレスによる食事の変化
  4. 原因がストレスだと思いこむことによる弊害

1.乳がんの原因にはどんな説がある?

乳がんは、昨今の研究によってエストロゲン(卵胞ホルモン)の過剰な分泌が関係しているといわれています。このエストロゲンの分泌を促してしまうのが、ストレスや不規則な睡眠、脂質を多く摂取すると言った偏った食事に原因があるのではないかとされているのです。

女性は男性よりもストレスによるホルモンバランスの乱れが大きいとされており、ストレスを感じた時の体に出る変化も大きいのです。こういったことから、女性特有の乳房に癌を患うケースに発展し、放置しておくと取り返しができない大病にまでなってしまうのです。

2.乳がんの発生率について

乳がんの発生率が高いと言われる職業は、教師やOL、経営者などです。これらの職業は、男女の優位性があまりなく、女性でも激務をこなす方が多い職業でもあります。教師や経営者は寝る間を惜しんで仕事をしなければならなかったり、競争社会の中心で働く女性が多くいるので、特に発症するケースが多いようです。

これだけで乳がんとストレスの関係性を語ることは難しいですが、上記の乳がんの原因に紐づけると、ストレスと乳がんは何かしらの関係があると見ることができます。教師やOL、経営者の女性の方は、ストレスを抱え込まず、適度に解消しながら仕事を進めてください。

3.ストレスによる食事の変化

ストレスがたまると、外的な要因でストレスを解消しようと働きます。つまり、暴飲暴食、不規則な時間の飲食、偏食などになりやすくなります。一説では、乳がんの原因の一つとしてコレステロールが挙げられています。

食事の欧米化によって、パンや卵を食す機会が増え、コレステロールを過剰に摂取することによって乳がんの危険が高まってきているとも言われています。ある調査では、乳がんを患っている女性の食生活は、決まってご飯を食べる回数が少ないという結果が出ました。パンやお菓子が多く、油を使った食事や砂糖でカロリーを摂取しています。こういった食生活が乳がんの原因なのかもしれません。

ストレスがたまってコレステロールの多い食事を過剰に摂取してしまうことも、乳がんになる一つの原因です。ストレスをおさえ、規則的でバランスの良い食生活を送る事で、乳がんの危険から身を守る事ができるのです。

4.原因がストレスだと思いこむことによる弊害

最近ではがん検診によって、早期がんを発見し治療することができています。これによって乳がんにおける死亡率は下がっています。ただし、受診者が「乳がんを患ってしまうほどストレスがかかっている」と認識し、さらに精神的に追い込まれていくケースも多くあります。ストレスを意識するあまりさらに悪循環に陥り、がんを促進させてしまったり再発させてしまったりするケースもあるのです。

このように乳がんとストレスの関係を意識しすぎることにも弊害が出てしまいます。大事なことは、ストレスをためない事。乳がんを早期で発見しても、治療できたとすれば、それ以上のストレスを感じた際には、必ず体や心を休めるようにしてください。

まとめ

以上、乳がんとストレスの関係についてご説明いたしました。乳がんの原因は、大きく分けて2つ。ストレスと、コレステロールの過剰摂取です。ストレスにおいてはいずれの原因も促進してしまうので、乳がんとの関係は深いとされているのです。乳がんは定期的に検診を受けて早期発見を目指すことと、ストレスをためずに負荷のレベルをコントロールすることが大切なのです。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』