乳がんのしこりができやすい場所は?自分でできるセルフチェックの方法

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

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アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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日本では欧米に比べ、乳がん患者数が増え続けているのをご存知でしょうか? 特に働き盛りの若い年代の女性でも乳がんになる人が増えています。定期検診に行くことや、正しい知識を持つことが大切ですが、いまいちピンと来ない人も多いようです。結果的に発見が遅れてがんが進行している場合も。ただ、乳がんは早期発見で90%以上が治ると言われています。

そこで今回は、乳がんのしこりができる場所や簡単なチェック方法をまとめました。ぜひ読んでみてください。

  1. 乳がんはなぜ増えている? かかりやすい人の特徴
  2. 早期発見がポイント
  3. しこりができやすい場所
  4. しこりの場所を探る方法

1.乳がんはなぜ増えている? かかりやすい人の特徴

乳がんは女性ホルモンであるエストロゲンが大きく関わっています。エストロゲンが分泌されるのは、初潮が始まる10代前半から閉経までですが、最も分泌されるのが月経後から排卵前です。エストロゲンは卵胞を作るために必要なホルモンで、妊娠するため不可欠。体の中ではエストロゲンが毎月多量に分泌されることになります。

しかし、現代では、女性の社会進出が盛んになり、晩婚化や子どもを持たない人が増えました。結果的に長期間エストロゲンの影響を体に受けてしまい、若いうちに乳がんを患うのではないかと言われているのです。

その他には、

  • 遺伝
  • 年齢
  • 肥満

なども原因となっていることが分かっています。

2.早期発見がポイント

実は乳がんの多くが、自分でしこりを見つけて気付くことが多いのです。早期に発見するほど生存率も高く、命を脅かす病気ではありません。普段からよく観察して、明らかな違和感を感じたときはすぐに医療機関に行くことを徹底しましょう。

3.しこりができやすい場所

乳頭を中心に見て一番しこりができやすいのは、上部の外側の部分が最も多く、次に上部の内側、下部の外側、内側と続きます。しこりは痛みがないのが特徴で、小石のように硬く、1円玉程度の大きさで盛り上がっていることが多いでしょう。

4.しこりの場所を探る方法

月経前になると、ホルモンバランスの影響で乳房が張って分かりにくい場合があります。チェックに良い時期は、ホルモンが安定している月経終了前後から1週間くらいがおすすめです。

4-1.観察する

正面や横から見て違和感が無いかをチェックしましょう。左右のバランスや位置、陥没、発疹の有無なども忘れずに。また乳頭から何らかの分泌物が出ていると乳がんの恐れがあります。ただし、ホルモンバランスが乱れて出ることも多いため、気になるときは婦人科を受診してください。

4-2.両腕を上げる

しこりがあるときに腕を上げると、ひっぱられる感覚や重みがあります。また下着を付けていないときも、部分的にひきつられるないかを確認しましょう。

4-3.触ってみる

ワキ・胸・鎖骨の広い範囲で、外側から内側にかけて上下左右に指を少しずつずらしたり、円を描くようになでて確かめます。また、乳頭をつまんだときに分泌液が出て来ないか、ただれていないかもポイントです。仰向けに寝転んで確かめるときは、触る側の肩の下にタオルを敷いて、全体をまんべんなくチェックしましょう。

おわりに

この記事では、乳がんセルフチェック方法を紹介しました。乳がんは早期発見が非常に重要です。乳がんにかからないことが一番ですが、万が一のために日常的に気にかけておきましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』