女性なら知っておきたい! 子宮頸がんの予防に効果的な3つの方法

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

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アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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子宮頸がんに不安を感じているけれど具体的にどのような予防策を取ればいいのか分からないと悩んでいる人もいるでしょう。
結局なにもせずに過ごしてしまい、あとから後悔をしているという人がたくさんいるということを理解しておかなければなりません。

そこで、今回は子宮頸がんを予防するのに効果的な3つの方法を紹介します。
この方法を実践するだけでも子宮頸がんの発生リスクを抑えることができるはずです。

年間約3,000人がこの病気で亡くなっており、他人事だと思ってはいけません。
子宮頸がんを予防するためには、病気に関する正しい知識を得ることが重要です。

1.子宮頸がんとはどのような病気?

1-1.子宮頸がんの発生場所

子宮頸がんとは、子宮がんのうち子宮頸部から発生するがんのことです。
子宮がんには他に子宮体がんと呼ばれるものもあるのですが、こちらは子宮頸部ではなく、子宮内膜から発生します。

今回紹介する子宮頸がんは子宮の入り口付近に発生するということもあり、検査さえ受ければ発見されやすいという特徴を持っているのです。
婦人科で診察を受けた際にたまたま発見されることもあります。

1-2.子宮頸がんが発生する原因

子宮頸がんの発生原因とも言えるのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるもので、子宮頸がん発症患者のうち9割以上から検出されます。

ヒトパピローマウイルスは性交渉によって感染するウイルスではありますが、感染自体は珍しいことではありません。
性交渉を経験している女性のうち、約8割が感染をすると言われるほど感染率の高いウイルスです。

ほとんどの場合はがんになることなく排除されるのですが、何らかの理由で排除が行われなかった場合、子宮頸がんの発生に繋がってしまうと考えられています。

しかし、原因がはっきりしているということは、正しい知識をもって対策を取れば予防が可能ながんであるということですよね。

1-3.子宮頸がんの症状

ヒトパピローマウイルスがうまく排除されず感染が続いた場合、ある日突然がんになってしまうのではなく、異形成という異常を経て子宮頸がんとなっていきます。

がんとなって現れるまでは無症状であるのも特徴ですが、がんが発生してからも初期の頃は症状が現れません。
症状が進行した場合は不正出血が現れるようになるため、生理ではない時に出血をしたり、おりものが増えたと感じる場合にはすぐに受診をしましょう。

更に症状が進むと足腰に異常を感じたり、尿に血が混じることがあります。

2.子宮頸がんを予防する3つの方法

2-1.体温を上げる

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスに感染したことが原因で発生するわけですが、ほとんどの場合は自身の免疫力によってウイルスが排除されます。
排除されなかった場合に子宮頸がんとなってしまうわけですが、排除がうまく行われない原因のひとつに免疫力の低下が挙げられるのです。

免疫力が弱まってしまうと風邪などの軽い病気にもかかりやすくなりますよね。
実は、体温が1度下がるだけで免疫力は30%も低くなってしまうと言われています。

現代人には低体温の人が多いと言われていますが、その理由として挙げられるのが筋肉量の低下です。
筋肉がしっかりついていると、それを維持するためにエネルギーを使うのですが、これが体温の工場に繋がります。
普段あまり運動をしないという人は、積極的に筋トレを行って体温向上を目指してみてはどうでしょうか?

2-2.食べ物に注意する

子宮頸がんだけでなく様々ながん対策として挙げられるのが、食べ物に関することです。
健康な身体を作るためにはバランス良く食事を摂らなければならないと言われますよね。

これは子宮頸がんの予防法としても効果的です。
バランス良く食べるよう心がけるだけでなく、カロリーと塩分は摂り過ぎないように注意しましょう。

特に毎日のカロリー摂取量が多い人はカロリー摂取量が少ない人と比べて子宮頸がんを発症しやすいと言われています。

ついつい食べ過ぎてしまうという人は、子宮頸がん予防のためにもカロリーコントロールを行い、健康的な食生活を心がけましょう。

積極的に取り入れたい食べ物として挙げられるのが、玄米や小豆、麦類の他、キノコやゴマ、海藻、木の実などです。
逆に量を控えたい食べ物として、トマトやキュウリなどの身体を冷やす野菜、甘い物、脂っこいものなどは食べ過ぎないようにしなければなりません。

毎日の生活の中であまり野菜を食べることができていないという人もいるかもしれませんが、野菜をたくさん取り入れ、健康的な食生活を目指しましょう。

2-3.生活習慣を見直す

健康的な生活習慣を送ることは、子宮頸がんだけでなく様々な病気の予防にも繋がります。
夜更かしをせずに早めに寝たり、ストレスを溜めこまない生活を送るように心がけましょう。

他にも、毎日適度な運動をしたり、タバコをやめる、お酒は控えるといった努力も必要になります。

3.子宮頸がんの予防摂取について

3-1.子宮頚がんの予防接種とは?

子宮頸がんを発症してしまう大きな原因はヒトパピローマウイルスに感染することなので、ワクチンによって感染を予防するという方法があります。
ガーダシルとサーバリックスというふたつのワクチンがあるのですが、どちらを選択する場合も計3回の接種が必要です。

確かに予防効果は大きいのですが、何も考えずにただワクチンを摂取すればいいということではありません。
子宮頸がんの予防接種にはメリットとデメリットがあるので、それぞれを十分に理解したうえで検討をしましょう。

3-2.子宮頸がんの予防接種をするメリット

一番のメリットは子宮頸がんの予防ができるということです。
しかし、100%予防ができるというわけではなく、ワクチンを受けても50~60%の格率でしか予防ができないということを理解しておく必要があります。

3-3.子宮頸がんの予防接種をするデメリット

大きなデメリットとして挙げられるのが、危険性に関することです。
子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスは性交渉によって感染するので、性交渉を体験する前にワクチンを摂取する必要がありますよね。

しかし、女性の中には既に体験済みでありながらそれを親に隠し、親に促されるままにワクチンを摂取してしまうケースがあるようです。
この場合、高い効果が期待できないだけでなく、がんになってしまうリスクが高まってしまう可能性があります。

それから、子宮頸がんワクチンを接種したことによって心配される副反応もたくさんあり、発生率はインフルエンザワクチンの40倍とまで言われているので安易に検討することはできません。

副反応の中には、頭痛や倦怠感といった軽いものだけでなく、失神や呼吸停止の他、重篤なものも多数報告されています。
また、死亡例も報告されているので、子宮頸がんを予防するためといってもリスクを十分に理解したうえで考えましょう。

まとめ

いかがでしたか?

  • 子宮頸がんとはどのような病気なのか?
  • 子宮頸がんを予防する3つの方法
  • 子宮頸がんの予防法として知られるワクチン

について紹介をしました。

予防方法はいろいろありますが、何よりも重要なのは定期検診です。
ヒトパピローマウイルスに感染してからすぐにがんになるわけではなく、5年から10年といった長い期間をかけて徐々にがん化していきます。
がん化する前に発見をすることができれば高確率で子宮頸がんを予防することができるので、20歳以上の女性は2年に1回のペースで検診を受けるように心がけましょう。

自治体からの補助を受けることができれば1000~2000円程度で検診が受けられる場合もあるので、基本的な予防法を取り入れながら早期発見に努めることが大切です。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』