癌のステージ

癌のステージとは? ステージや症状について知って早期発見しよう!

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
免責事項について

癌は死亡率第1位の病気です。
調査をした厚生労働省も、近年癌での死亡率が高くなってきていると発表しています。
癌の恐ろしさは死亡率だけでなく、初期のほとんどに自覚症状が現れないことです。
なかなか自分が癌になっていると気づかないので、手遅れになるケースが増えてきています。癌が心配になっている人は、「癌のステージ」について知らなければなりません。
ステージとはどういう意味なのか、癌のステージによる分類・判定を一緒に確認しましょう。

  1. 癌のステージとはどういう意味か?
  2. ステージの判定について
  3. 癌の種類別に見られる症状について
  4. まとめ

1.癌のステージとはどういう意味か?

癌のステージによって適切な治療方法を選ぶことができます。
初期の自覚症状がないからこそ、できるだけステージが進行しないうちに治療しなければなりません。
癌のステージとはどういう意味を持っているのでしょうか。

1-1.癌の進行度を表す「TNM分類」

癌のステージについて説明する前に、「TNM分類」のことを知らなければなりません。
TMN分類とは、癌の進行度を表すものです。
TNM分類は“原発腫瘍”のT0・T1~T4、“リンパ節転移”のN0・N1~N4、“遠隔転移”のM0・M1の6つに分類されます。
TNM分類は3つの要素によってわけられるので頭の中に入れておきましょう。
3つの要素は「癌の大きさ」「リンパ節の転移」「遠隔臓器への転移」です。
比較的、症状が軽い原発腫瘍から遠隔転移やリンパ説に転移されている癌ほど症状が重たくなります。
癌の進行度を表すTMN分類は、癌のステージと大きく関係しているので必ず確認してくださいね。

1-2.癌のステージとは?

癌のステージは、TMN分類を基本に癌の進行度・広がりを表しています。
ステージ0~Ⅳまでわかれており、それぞれ癌細胞の状態が変わるのでぜひチェックしてください。
ステージの数字が大きくなればなるほど、進行している証拠になります。
ステージ0は比較的軽症の癌細胞であり、リンパ節に転移は見られず、癌細胞が上皮細胞内に留まっている状態のことです。
そして、ステージⅠは癌細胞が少し広がり、筋肉にくっついている状態ですが、まだリンパ節への転移はありません。
しかし、ステージⅡになるとさらに筋肉へ広がりを見せ、リンパ節にほんの少し転移しています。ステージⅢになるとリンパ節への転移がはっきりとわかり、癌細胞が離れた臓器へ転移した状態がステージⅣの状態です。
ステージの状況によって、適切な治療法や対処法が異なるので気をつけてください。

1-3.ステージ別の生存率

ステージの数字が大きくなればなるほど癌細胞が進行し、症状が悪化している状態になります。ステージ別によってもちろん生存率も変わるでしょう。
ステージの中でも1番軽症のステージⅠは生存率が80%~90%ととても高いです。
しかし、ステージⅡからどんどん低くなり、Ⅲ・Ⅳになると大幅に生存率が下がるでしょう。
生存率はほんの数%になることもあり、ステージⅣの状態で発見されても施しようがなく、余命宣告を受ける人も多いのです。
そのため、できるだけステージⅠの段階で発見し、治療しなければなりません。

癌のステージは進行を表しているんですね。
ステージが低いほど生存率は高くなります。ステージⅠの段階で発見し、治療を行うのがベストです。

2.ステージの判定について

2-1.リンパ節への転移による判定

ステージの判定について気になっている人も多いでしょう。
ステージの判定は、先ほども説明した通り、癌の進行具合や大きさによって判定されますが、大きな区別は“リンパ節への転移”になります。
リンパ節に転移していると判断されればステージⅡになりますし、まだ転移が見られない場合はステージⅠに分類されるのです。
リンパ節に移転しているかどうかが大きなポイントになるので注意してくださいね。
リンパ節に転移していると医者から判断されればすぐに治療を受け、癌細胞がほかの臓器に転移しないように防がなければなりません。
たとえリンパ節に転移していない場合でも、早期の治療が大切です。

2-2.治療の見通しを立てるために必要な「病期」

ステージは主に、TNM分類によって判定されますが、治療の見通しを立てるために必要な「病期」を示すことができます。
癌細胞を適切な方法で治療し、退治するためには「病期」が大きなポイントになるのです。
どれだけ癌が体に広がっているのか、どの部位に留まっているのかを表しているのが「病期」であり、病期を知ることでこれからの治療計画が立てられます。
また、見通しを立てるだけでなく、治療の実績を知り、効果を予測、治療の選択に役立つでしょう。
ステージの判定は、病期を知る大切なことです。適切な癌の治療ができれば、スムーズに癌細胞も体の中からなくなるでしょう。

治療の見通しを立てるために必要なんですね。
癌を退治するためには、病期を知り適切な治療を行なっていくことが重要なのです。

3.癌の種類別に見られる症状について

3-1.女性特有の「子宮頸癌(しきゅうけいがん)」

最近、女性特有の癌が注目されています。
さまざまな癌の種類はありますが、その中でも「子宮頸癌」には要注意です。
女性の癌は比較的、40代~60代の発症率が目立ちます。
しかし、20代・30代と若い世代の癌も近年、増加しているのです。中高年世代の癌だからといって油断してはいけません。
子宮頸癌の症状は、ステージによって異なります。
ステージⅠの場合は、自覚症状がほとんどないので気づきません。
しかし、ステージⅡになると不正出血が起こり、ステージⅢになると下腹部の痛みや重み、尿が出にくくなる症状が見られます。
そして、ステージⅣになると尿や便に血が混ざることが増えるのです。
ステージによって症状は違いますし、子宮頸癌は早いステージ段階で気づく人が少ないので注意しなければなりません。

3-2.もっとも発症率が高い「乳癌」

女性特有の癌でも、もっとも発症率が高いと言われている病気が「乳癌」です。
あなたの周りにも乳癌を発症した人がいるのではないでしょうか。
乳癌は乳癌組織に癌細胞が発生し、「しこり」や「皮膚の変化」「皮膚のえくぼ」が大きなサインになります。
セルフチェックしやすい癌とも言われており、1~2週間おきに自分の乳をチェックして異常がないかどうかの確認が大切になるでしょう。
仰向けになって乳房周りにしこりがないかどうか触診し、鏡で見て左右のバランスがおかしくなっていないかどうかチェックしてください。
自分でできるチェックも、乳癌の早期発見にはとても大切な要素になるのです。

種類やステージによって症状は変わってくるんですね。
セルフチェックや定期健診で早期発見することが大切です。ご紹介した情報を十分に役立ててくださいね。

4.まとめ

癌のステージについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
癌が心配な人はステージについてチェックしてください。
早期発見が大切な癌だからこそ、自分でできるセルフチェックはもちろんのこと、「定期健診」も受けることが大切です。
実際に、定期健診は癌細胞の早期発見をする大きな役割を持っており、多くの人が癌細胞を見つけています。

  • 癌の進行度を表す「TNM分類」
  • 5つのステージにわかれる
  • ステージが進行するたびに生存率も低くなる
  • リンパ節への転移が大きな判定
  • 治療の見通しを立てるために大切な「病期」
  • 女性特有の「子宮頸癌」に見られる症状
  • もっとも発症率が高い「乳癌」

以上のチェックポイントをしっかり踏まえ、癌への心配・不安を解消してください。
癌の種類やステージによって症状が異なるので、きちんと把握しなければなりません。
癌をできるだけ早く見るけるためにも癌のステージについて知ってください。
何よりも「知識」と「情報」が早期発見につながるでしょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』