乳がんを予防するための生活習慣

若い女性に急増! 乳がんを予防するための生活習慣

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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ここ数年、乳がんになる若い女性が急増しています。生涯に乳がんを患う女性は12人に1人と言われ、毎年1万人以上が乳がんによって命を落としているのです。しかし、乳がんは生活習慣を改めることで発生のリスクを最小限に抑えることができます。そこで、今回は、乳がんを予防するためにしっておくべき、生活習慣の改善策を紹介しましょう。この記事を読んで、乳がんの予防対策に取り組んでください。

  1. 乳がん予防に効果のある食事とは?
  2. 運動を習慣にすることで乳がんが防げる?
  3. 喫煙が乳がん発症リスクを高める原因に!
  4. アルコールで乳がんになりやすくなる?
  5. ストレスが乳がん発症に影響する?

1.乳がん予防に効果のある食事とは?

日頃から乳がん予防に役立つ食材を食べることで、乳がんのリスクを減らすことができます。乳がん予防に効果的なものをいくつか紹介しましょう。

1-1.ファイトケミカル

ファイトケミカルとは、植物が紫外線や害虫から自らを守るために作り出している物質のことを言います。人体に有害な活性酸素や過酸化脂質を抑える働きがあり、乳がんの予防にも効果的です。ファイトケミカルはとても種類が多く、代表的なものに、ポリフェノール・カロテノイド・イオウ化合物・テルペン類・ベータグルカンなどがあります。ファイトケミカルを含む食材は以下のとおりです。

ポリフェノール

赤ワイン・緑茶・大豆・そば・ブルーベリー・カカオなど

カロテノイド

ケール・いんげん豆・ほうれんそう・ブロッコリー・にんじん・カボチャ・トマト・すいか・マンゴー・パパイヤ・オレンジ・モモ・エビ・カニ・卵黄など

イオウ化合物

タマネギ・ニンニク・大根・ニラ・ネギ・ブロッコリー・カブ・ラッキョウなど

テルペン類

ゆず・オレンジ・ライム・グレープフルーツ・生姜など

ベータグルカン

しいたけ・まいたけ・なめこ・ぶなしめじ・エリンギ・アガリクス・カワラタケ・スエヒロタケ・紅藻など

1-2.大豆イソフラボン

大豆イソフラボンには、乳がんの原因となるエストロゲンという女性ホルモンの作用を抑える働きがあり、乳がん予防が期待できます。実際、大豆イソフラボンを含む食品を日常的に食べているグループとあまり食べないグループを比較した結果、よく食べているグループの方が発症率が20~30%低いというデータもあるのです。大豆イソフラボンは、味噌・納豆・豆腐などの大豆製品に含まれています。

1-3.食物繊維

食物繊維が直接乳がんに作用するという科学的な証明はされていませんが、乳がんの原因となる肥満を防ぐのに有効です。食物繊維を含む食材としては、全粒穀物・豆類・野菜・果物などが挙げられます。

2.運動を習慣にすることで乳がんが防げる?

定期的に体を動かすことで、乳がんの発生率・乳がん患者の死亡率を下げることができるということもわかっています。ただし、疲労やストレスの原因となるほどの過度な運動は逆効果です。週に3~5時間程度のウォーキングで十分に効果が得られます。

3.喫煙が乳がん発症リスクを高める原因に!

喫煙習慣のある方は、非喫煙者に比べて乳がんの発症リスクが1.5~2.6倍に上昇することがわかっています。また、自身が喫煙していない場合でも、配偶者など、周りの人が喫煙者の場合は注意が必要です。健康維持のためにも禁煙されることを強くオススメします。

4.アルコールで乳がんになりやすくなる?

飲酒量も乳がんの発症に影響するという研究結果がでています。飲酒習慣別にグループを分けて発生率を調べた結果、週にエタノール換算で150g以上(ビール大瓶7本分に相当)飲むグループは、飲んだことがないグループと比べ、乳がんリスクが1.75倍も高いことがわかったのです。乳がんを予防するためにも、節度ある適度な飲酒を心がけましょう。厚生労働省では、「節度ある適度な飲酒」の量を1日平均純アルコールで約20グラム程度としています。

5.ストレスが乳がん発症に影響する?

心理的なストレスも乳がん発症リスクに影響しています。ただし、ストレスそのものが影響するのか、ストレスを発生させる生活習慣によるものなのかはハッキリしていません。いずれにしても、家庭や仕事でストレスを溜め込まないことが重要です。趣味や軽いスポーツを楽しむなど、こまめにストレスを解消するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、乳がんを予防するために知っておくべき、生活習慣の改善策を紹介しました。

  1. 乳がん予防に効果のある食事とは?
  2. 運動を習慣にすることで乳がんが防げる?
  3. 喫煙が乳がん発症リスクを高める原因に!
  4. アルコールで乳がんになりやすくなる?
  5. ストレスが乳がん発症に影響する?

これらのことを意識して、乳がんの予防対策に取り組んでください。バランスの良い食事・適度な運動を心がけ、日頃から健康的な生活を送ることが大切です。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』