肺がんの症状・原因

肺がんの症状・原因について知ろう!血痰だけが肺がんの初期症状ではない!

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
免責事項について

日本人の死因トップである「がん」はとても怖いものです。腫瘍ができる場所によって種類は異なりますが、肺に腫瘍ができる「肺がん」の初期症状や原因、生存率、早期発見法について説明します。肺がんの初期症状と言われている血痰(けったん)が出た人、心配になっている人は、ぜひチェックしてください。

できるだけ早めに治療するためにも、肺がんの基礎知識を身につけておくことが大切です。

  1. 肺がんの初期症状
  2. 肺がんの原因と生存率
  3. 肺がんの早期発見法

1.肺がんの初期症状

がんは、何よりも早期発見が大切だと言われています。
早めに治療するためにも、肺がんの初期症状を把握しておきましょう。
血痰も初期症状のひとつですが、ほかにもさまざまな症状があります。
ぜひ、確認してくださいね。

1-1.血痰=肺がんではない!?

痰(たん)の中に血が混じっている「血痰(けったん)」は、肺がんの初期症状として判断しています。
しかし、血痰(けったん)が出たからと100%肺がんになっているとは限らないのです。
血痰(けったん)は、肺だけでなく、気管・気管支・粘膜や喉の炎症によっても発生することがあります。
血痰(けったん)だけの症状で見ると、肺がんよりも、肺炎や風邪、気管支炎、気管支拡張、肺結核など、ほかの病気と診断されるケースが多いのです。
意外だと思いますが、実際のところ、血痰(けったん)だけの症状では肺がんの可能性が非常に低いでしょう。
血痰(けったん)が出たからと言って肺がんになっていると即決することはありません。なので、落ち着いてください。
そして、すぐに病院で検査しましょう。
肺がんの初期症状は、血痰(けったん)以外にもたくさんあるので、把握しておくことも大切ですよ。

1-2.空咳が1か月以上続く・息切れを感じるほどの咳

血痰(けったん)以外の初期症状と言えば、「空咳(からせき)が1か月以上続く」「息切れを感じるほど咳(せき)がひどい」症状が挙がっています。
2つの症状が現れれば、肺がんになっている可能性が非常に高いでしょう。
咳(せき)が長く続くことで、喉や粘膜が炎症します。そして、血痰(けったん)が発生することもあるのです。
肺がんは、ほかのがんよりも初期症状がわかりにくいと言われています。
無症状の場合が多いため、腫瘍が発見したときはすでに進行していたというケースもよくあるので、注意しなければなりません。
はっきりと肺がんの初期症状だと断言できるのが、以上2つの症状になります。
風邪でもないのに、咳(せき)が長く続く、息切れを感じるほどの咳(せき)が出る場合は、すぐに受診してください。

1-3.胸の痛みを感じる

咳(せき)が長く続き、胸の痛みを感じた場合も要注意です。
肺に腫瘍ができると、胸の痛みが続く症状がよくあります。
肺炎や気管支炎を起こしやすくなっているため、うまく呼吸ができない、食べ物が飲みにくいと感じる場合も注意しなければなりません。
症状が長く続けば続くほど、肺がんになっている可能性が高いでしょう。
また、食欲が落ちる、急に体重が減る、疲労を感じることが多くなった、首や顔が腫れるようになったなどの症状も肺がんの初期症状になります。
血痰(けったん)のほかに、以上の症状がある場合は、肺がんになっている可能性が高いと言えるでしょう。すぐ病院に行ってくださいね。

2.肺がんの原因と生存率

2-1.1番の原因は「喫煙」

肺がんは、いったいどのような原因なのでしょうか。
1番の原因として挙がっているのは「喫煙」です。
ヘビースモーカーの人は、注意しなければなりませんね。
喫煙者は、普通の人よりも肺がんになる発症率が高いと言われています。
タバコの中に入っている成分は、血液をドロドロにするため、精神機能が低下するのです。
細胞単位で悪影響を及ぼすでしょう。
タバコをたくさん吸えば吸うほど、肺がんにかかりやすいと思ってください。
特に、1日の本数と喫煙年数をかけた「喫煙指数」が600以上になっている人は、肺がんになる可能性が非常に高いです。
また、肺がんの原因はほかにも「女性ホルモン」「大気の汚染物質」が挙がっています。

2-2.ステージ別によって異なる生存率

肺がんの生存率について、気になっている人も多いでしょう。
生存率は、ステージ別によって異なります。
ステージⅠ~ステージⅣにかけて、数字が増えるたびに症状が悪化するのです。
公益財団法人である「がん研究振興財団」によると、軽症であるステージⅠは、5年実測生存率がおよそ72%になっています。
ステージⅡは生存率がおよそ38%と一気に下がり、ステージⅢはおよそ19%、ステージⅣになると生存率がおよそ4.3%とステージⅠとは大差がついてしまうのです。
ほかのがんと比べても、肺がんは非常に生存率が低いがんと言えます。
さまざまな種類がある中、肺がんで亡くなる人が多いのです。
リンパ節から、能や脊髄と移転しやすいがんなので、早期発見がとても大切なものになるのかが、わかるでしょう。

3.肺がんの早期発見法

3-1.ステージⅠでの発見がとても大切

肺がんの早期発見法は、「ステージⅠでの発見」がとても大切なポイントになります。
先ほどもお話ししたとおり、ステージⅡから一気に生存率が下がるため、ステージⅠで発見しておかなければ治療できなくなってしまうのです。
ステージⅡからは治療が難しくなるでしょう。
早期発見のためにも、ステージⅠで発見できる対策を立てておかなければなりません。
対策は、「毎年の健康診断」になります。
なかなか発見できない肺がんだからこそ、健康診断を受けて体の変化をチェックすることが大切です。
健康診断で腫瘍の発見ができた人もたくさんいます。
健康診断でも、特に、「胸部X線撮影」を受けてくださいね。
胸部X線撮影は、肺がんの腫瘍を見つけやすいでしょう。人間ドックもオススメです。

3-2.初期症状を把握し、タバコを減らす

肺がんの早期発見法は、初期症状を把握しておくことも大切です。
なかなか自覚症状はありませんが、初期症状を把握することはとても大切になります。
自分の状態を常にチェックすることで、変化にいち早く気づくことができるでしょう。
また、ヘビースモーカーな人ほど肺がんのリスクが高まります。
毎日タバコを吸う本数が多い人は、とくに注意しなければなりません。
肺がんにならないためにも、タバコをできるだけ吸わないように心がけてくださいね。
タバコを減らすことは、肺がんのリスクを低下するきっかけになるでしょう。
自分でできることは、すべてしておきたいですね。

まとめ

肺がんの初期症状や原因と生存率、早期発見法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
血痰(けったん)=肺がんにかかっていると断言できません。
血痰(けったん)のほかにもさまざまな初期症状があるので、必ず知っておきましょう。
さまざまな初期症状を把握することで、肺がんの早期発見につながります。
心配に思っている人は、肺がんについての基礎知識を身につけてくださいね。

  • 血痰(けったん)=100%肺がんではない
  • 空咳(からせき)が1か月以上続く、息切れを感じるほど咳(せき)がひどい
  • 胸の痛みを感じる
  • 肺がんの原因は「喫煙」
  • ステージ別によって異なる生存率
  • ステージⅠでの発見がとても大切
  • 健康診断や人間ドックを受ける
  • 初期症状を把握し、タバコを減らす

以上のポイントは、ぜひ押さえてくださいね。
生存率がほかのがんよりも低いからこそ、できるだけ早めの治療が最も大切になります。
早く異変に気づくためにも、肺がんについての知識を身につけ、受診してください。
定期的に受ける人間ドックや健康診断が早期発見法になるでしょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』