白血病の症状や原因

白血病の症状や原因・生存率は? 早期発見をするための基礎知識

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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白血病は、血液のがんと呼ばれる病気です。1年間に数千人発症すると言われており、人によって急性から慢性まで状態が異なります。白血病の症状や原因、生存率について説明しましょう。“自分は白血病の可能性がある…”と疑っている人は、ぜひチェックしてください。

白血病について詳しく知ることで、早期発見につながるでしょう。白血病のようながんは、できるだけ早めに発見することが大切です。

  1. 白血病の症状
  2. 白血病の原因
  3. 白血病の生存率

1.白血病の症状

早期発見のためにも、白血病の症状について知っておきましょう。白血病を疑っている人ならなおさらのこと、症状について知る必要があります。今の自分に起こっている症状が白血病の症状と当てはまるかどうか、チェックしてくださいね。

1-1.急性白血病の症状

白血病には主に、“急性白血病”“慢性骨髄性白血病”“慢性リンパ性白血病”の3種類があります。
自分の体に起こる症状によって、白血病の種類は異なるのです。たとえば、“急性白血病”の場合、出血しやすくなる傾向があります。ちょっと角に当たっただけでアザができる、ケガをしたときの出血がひどい、鼻血が止まらないなど、さまざまな症状が起こるでしょう。

特に、何もしていないのにアザがあちこちにできた場合は要注意です。アザが治りにくい症状も急性白血病の特徴になります。また、ほかにも、貧血や発熱などの症状も出てくるでしょう。頭痛・吐き気・嘔吐・骨や筋肉の痛みなども症状の中に入っているので注意してくださいね。

1-2.慢性骨髄性白血病の場合

慢性骨髄性白血病の場合は、初期症状や自覚症状がわかりにくい特徴を持っています。そのため、なかなか初期段階で気づく人は少ないでしょう。しかし、はっきりとした症状はあるのです。

慢性骨髄性白血病になると起こる症状は、全身のだるさやおなかの膨張、体重減少になります。いつもと同じ量のご飯を食べたのに、体重が急激に落ちた人は要注意です。体調不良でもないのにだるさがぬけない、おなかが常に膨らんでいる状態が続く場合も病院に行った方がいいでしょう。

慢性骨髄性白血病は、必ず、数年後に急性へ移行します。急性に移行することを“急性転化”と言い、急に症状が悪化するのです。

1-3.慢性リンパ性白血病の場合

リンパ節の腫れが現れたとき、“慢性リンパ性白血病”になっている可能性があります。リンパ節が腫れていても痛みを感じないのが、慢性リンパ性白血病の特徴です。慢性の白血病になりますが、ゆっくり症状が進行します。

最初はリンパ節が腫れ、次に、免疫力が低下するでしょう。食欲もなくなり始め、体重減少や全身のだるさを覚えます。

また、寝汗がひどく、微熱が発生する場合もあるので注意しなければなりません。急性転化はありませんが、全身のだるさや体重減少が現れたときは、白血病がある程度進行していると思っておいてください。

白血病も種類によって症状が違ってくるんですね。
心当たりがあるようなら早めに診断してもらうようにしましょう。

2.白血病の原因

2-1.原因不明の白血病が多い

白血病の原因は、人によってさまざまだと言われています。必ず○○が原因とは限らないのです。原因不明の白血病が多く、なぜ血液中にがん細胞が生まれるのかわかりません。主に、原因ではないかと疑っているのは、“遺伝子の突然変異”です。白血病患者が急に増え始めたのは、日本に原爆が落とされたときからなので、放射線による遺伝子変異を多くの専門家が考えています。

生まれつき、変異した遺伝子を持っている子供も、白血病になりやすいと言われているのです。たとえば、ブルーム症候群やダウン症候群と言った病気が挙がっています。実際、慢性骨髄性白血病を起こしている人の遺伝子は、9番・22番に異常が見つかっているのです。

2-2.有機化合物や抗がん剤

白血病の原因は、“有機化合物”や“抗がん剤”も挙がっています。有機化合物の中でも、トルエンやベンゼンは、私たち人間に有害だと言われているのです。がん細胞ができやすい危険因子だと専門家は発言しています。

そして、病気の治療に使う“抗がん剤”も白血病になる原因の1つになるでしょう。アルキル化剤を含んでいる抗がん剤は、危険因子になるので注意しておかなければなりません。

また、タバコに入っている発がん物質も危険度が高いと言われています。喫煙者はもちろん、タバコは吸わなくても喫煙者の近くで生活している人も危険にさらされているのです。血液細胞の遺伝子をタバコの発がん物質が傷つける可能性があるため、できるだけタバコは控えめにしてくださいね。

原因がわからないのはこわいですね。
有機化合物や抗がん剤も原因のひとつと言われています。発がん物質の疑いがあるものは避けるようにしてください。

3.白血病の生存率

3-1.4つのステージによって異なる5年生存率

白血病の生存率はどのくらいなのか、気になっている人も多いでしょう。近年、医療技術は進展しており、化学療法・移植によって完治できる病気になりました。完治できるか否かは、進行状態によって異なるでしょう。白血病の生存率は、平均50%~60%と言われています。小児の場合は、平均80%と大人よりも生存率は高いです。

また、白血病は4つのステージによって生存率が変わります。症状が1番軽いステージⅠは、5年生存率がおよそ65%~85%、ステージⅡはおよそ40%~60%になるでしょう。そして、状態が悪化しているステージⅢは、およそ25%~40%、ステージⅣは、およそ10%以下と急激に低くなるのです。

白血病の種類によっても異なりますが、ステージによっても異なります。ステージⅢ・Ⅳになると、およそ2~3年が生存期間になるでしょう。状態が悪化すればするほど生存率が低くなると覚えておいてください。

3-2.注意しておきたい急性白血病

急性転化が起こる“急性白血病”は、がん細胞を発見しても数日~数か月で命を落としてしまうケースがあります。急性転化が起こると生存率は、およそ10%以下と急激に下がってしまうのです。急性白血病には、特に注意しておかなければなりません。

白血病でも怖いのが“合併症”です。肺炎・敗血症と言った病気にかかりやすいと言われています。
合併症を引き起こす前に、治療を始めなければなりません。生存率が高いうちに治療するためにも、白血病について基礎知識を身につける必要があるでしょう。

急性白血病にはさまざまな合併症があるんですね。
合併症が問題になってくることも多いです。早い段階で治療を進めることが重要です。

まとめ

白血病の症状や原因、生存率について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。白血病の中には、自覚症状・初期症状がわかりにくい部分もあります。できるだけ早く見つけるためにも、自分の体に異常がないかどうかしっかり確認することが大切です。

もちろん、白血病の症状を知ることが最も大切になるでしょう。少しでもおかしい、異変が起きていると感じていることがあれば、すぐに病院で検査してもらってください。

また、定期的に受ける健康診断やがん検診も大切なポイントになります。

  • 出血しやすい、アザができやすい
  • 全身のだるさやおなかの膨張、体重減少
  • リンパ節の腫れ、免疫力の低下、寝汗や微熱
  • 原因不明の白血病が多い
  • 遺伝子の突然変異が主な原因
  • 有機化合物や抗がん剤、タバコの煙も原因の1つ
  • 白血病の5年生存率は平均50%~60%
  • ステージⅠ~Ⅳによって生存率が異なる
  • 急性白血病が急性転化すると生存率は10%以下

以上は、ぜひ押さえておきたい内容です。初期症状の段階で治療ができるように、早期発見につながるケアをきちんとしていきましょう。安心して生活するためにも、白血病の基礎知識を身につけてくださいね。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』