発がん性物質を含む食事と予防策

普段の食事に気を付けて! 発がん性物質を含む食事と予防策

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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現在の日本で、がんは死亡原因のトップとなっています。そこで気になるのが、普段食べている食品内に「発がん物質」がどのくらい含まれているかということです。

そこでこの記事では、発がん物質と食品についてまとめました。発がん性の高い食事を避けて、がんの発生率を下げたいと考えている方は、是非この記事を参考にしてください。

  1. 発がん性物質とは?
  2. 発がん性がある飲食物
  3. 食事のときに気を付ける予防策
  4. 日本人がなりやすいがんとは?

1.発がん性物質とは?

がん細胞は、外部からの影響でも発生します。その影響力を強める発がん性物質についてご紹介しましょう。

1-1.発がん性物質について

発がん性物質とは、正常な細胞を悪性腫瘍に変えてしまう物質のことです。がんとは、がんを抑制する遺伝子・環境などさまざまな原因が重なることで発生すると考えられています。そのため、単純に「これを食べたからがんになった」などと簡単に決めることはできません。

1-2.ニトロソアミンとは?

発がん性物質の中でも強力な発がん性物質があります。それは、ニトロソアミンと呼ばれるものです。特に、胃がんの重要な危険因子と言われています。塩辛い食べ物・野菜・漬物などに含まれる硝酸イオンと魚・肉などに含まれる低級アミンが原因です。

また、胃やだ液の中にある亜硝酸イオンによってニトロソアミンが生成されます。ニトロソアミンを生成する食べ物は、日本古来の食べ物で日本海側に多いです。そのため、東北や日本海地区では発がん率が高い傾向にあります。

発がん性物質は自然界にも存在するんですね。
はい。ですから、食品を加工する際にできてしまうこともあります。

2.発がん性がある食品

では、実際にどのような食品に注意する必要があるでしょうか。この項目でまとめてみました。

2-1.ハム・ソーセージなど燻製もの

食べ物を焼いたり燻製(くんせい)したりすると発がん物質が生成するもの。また、ハムやソーセージなど肉に含まれる「アミン」は、レタスの硝酸イオンの組み合わせによってニトロソアミンが生成します。

保存食であるイカの燻製(くんせい)、かつお節なども注意しましょう。特に、古くなってカビが生えたものは危険です。

2-2.漬物

漬物は日本を表す文化。しかし、食べ過ぎると発がん物質を作るので注意しましょう。さらに、かまずにご飯と一緒に食べると血圧も上がります。特に、塩辛い漬物は注意しましょう。また、漬物と一緒にタラコや肉などを食べると発がん率が上がります。

2-3.農薬・着色料が大量に使われた食べ物

野菜も焦がすと発がん性物質が出てくるので注意。しかし、その量は微量なので神経質になる必要はありません。ですが、農薬が使われた野菜には要注意。農薬が大量に使われた野菜は発がん性物質の塊です。

農薬以外に着色料が使われている食べ物も注意しましょう。紅白まんじゅうや菓子類などは着色料が使われていることが多いです。きれいに見える食べ物は、着色料が含まれていることを知っておきましょう。

2-4.お酒

お酒は、適量を飲めば食欲増進などプラスになることが多いです。しかし、飲み過ぎると胃・腸などを傷つけて毒となります。ひどい場合は、肝臓を悪くして免疫力が下がることになるので注意しましょう。免疫力が下がるとがんになる可能性も高くなります。

2-5.コーヒー

コーヒーには発がん性物質が含まれるので注意しましょう。コーヒー豆を高温でいるとDNAを傷つける物質に変わってがんを誘発します。もちろん、飲み方やいり方に注意を払っていれば飲むことに問題はありません。

また、コーヒーからの発がん率を防ぐにはごぼうが良いとされています。ごぼうに含まれる物質がコーヒーの発がん物質に対して有効なのを知っておきましょう。

よく食べるものにも発がん性物質は含まれているんですね。
はい。大量に食べなければ問題ないものもある一方で、カビなどに含まれる発がん性物質は少量でも強力なものがあります。

3.食事のときに気を付ける予防策

食品には発がん物質が含まれています。しかし、すべてを避けて生きていくのもストレスになってしまうもの。そこで、食事をする上で気を付けたいことを知っておきましょう。

3-1.緑黄色野菜を食べる

色の濃い緑黄色野菜には各種ビタミンが含まれています。ビタミンは体にとって必要な要素だけでなくがん予防に役立つ食べ物です。また、食物繊維は体の中をきれいにする作用があります。体の中に悪性物質が溜(た)まるとがんになりやすいです。

3-2.ビタミンCを含む食べ物を多く食べる

ビタミンCは、亜硝酸と素早く結合することでニトロソアミンの生成を阻止します。また、阻止だけでなく抗がん剤となるインターフェロンの生成も助けるのです。ビタミンCは、レモンやゆず、アセロラなどにすっぱい野菜・果物に含まれています。ぜひ食事の中に取り込んでいきましょう。

3-3.無農薬野菜を食べるようにする

野菜を育てる農薬には、発がん性物質が含まれています。野菜が農薬を吸収して内部に蓄えることで濃い発がん性食品となっていることが多いです。農薬を使った野菜は見た目がきれいで虫食いがないように見えます。しかし、虫も食わない野菜は危ない野菜だと思いましょう。

野菜やビタミンCなどを取ることが大切なんですね。
はい。バランスのよい食事を意識して取りましょう。

4.日本人がなりやすいがんとは?

最近では、著名人などのがんによる死亡ニュースが報じられています。では、日本人のがんに対する意識・発がん部位などはどうなっているのでしょうか。がんに関する知識をしっかり身に付けておきましょう。

4-1.がん人口が増える高齢社会

高齢化によるがん増加は、先進国特有のものです。一般的に、がんは年齢が上がると共に発症率も高くなります。そのため、高齢化が進んだ国では自然とがん発生率が上がるのです。

特に、日本は異常なスピードで高齢社会となりました。そのため、がん患者も急激に増加したと言えるでしょう。

4-2.日本のがん治療の現状

日本のがんによる死亡率は、アメリカと比べると1.6倍以上になることを確認しました。では、日本のがん治療は遅れているのでしょうか。確かに、がんを治療する方法は増えています。しかし、誰にでもその方法が取れるわけではありません。

また、いちど治っても再発する可能性があるのもがんの特徴です。日本のがん治療が遅れているというよりは、がんを未然に予防する発想が欠けているのが現実となっています。また、治療方法が少ないのも現状です。

4-3.日本人に多いがん

では、日本人に多いがんはどのようなものか知っておきましょう。

  • 前立腺
  • 大腸
  • 肝臓

男性は胃が一番です。また、前立腺や肝臓などお酒を飲むことで発生が高まるがんが多いのを知っておきましょう。

  • 乳房
  • 大腸
  • 子宮

女性の中にも胃は入ってきます。また、女性特有の部位にがんが発生する可能性が高いのを知っておきましょう。大腸は、便秘気味だと発生しやすいです。

胃がんが多いんですね。
近年は大腸がんの患者も増加傾向にあります。

まとめ

この記事では、発がん性物質を含む食品に関してまとめました。最後に、発がん性物質に関する大事なポイントをおさらいしておきましょう。

  • 発がん性物質は、がん発生に影響を与える。
  • 日本特有の食べ物にも発がん性物質は存在する。
  • ハム・ソーセージは要注意。
  • 着色料・農薬などは食べ物を発がん性物質へ変える。
  • コーヒー・お酒などにも注意が必要。
  • 普段の食生活に野菜を取り入れる。
  • ビタミンCを含んだものを食べる。
  • 普段からがんを予防することを意識する。
  • 「なってから」ではなく「なる前」の予防が大切。

がんという病気は、今となっては国民病のひとつ。普段からならないための予防が必要です。「絶対に食べない」と心がけるのではなく「食生活を整えて未然に防ぐ」ことを意識しましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』