癌の治療費情報

いざというときのために知っておきたい癌の治療費情報!

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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人間の病気の中でも最も恐ろしいと言われている癌、その治療費のことを知りたいと思っている人は多いでしょう。特に女性特有の癌を心配している女性は、少なくないと思います。そこで、癌の治療のために病院を選びたいと思っても、「平均的な治療費が分からずなかなか選べない」と頭を抱えていませんか?

この記事では、癌の治療費についてご紹介していきます。癌の治療を視野に入れている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

  1. 癌の治療費について
  2. 治療費の自己負担と補助について
  3. 癌治療の入院日数は?

1.癌の治療費について

女性特有の癌である乳癌と子宮癌・卵巣癌。それぞれの治療費について、どのくらいになるのかご紹介していきましょう。

1-1.乳癌の治療費

乳癌の治療費は、治療法によって異なります。

手術療法の場合

手術による治療の場合は、10日間ほどの入院で総額65万円前後かかるでしょう。

放射線療法の場合

放射線療法を選んだ場合は、全部で25回行い、総額は30万円前後となります。

化学療法の場合

半年間かけて行う化学療法(CMF)の場合は総額10万円前後、同じく半年間かけて行う化学療法(AC+T)の場合は総額70万円前後かかるでしょう。

ホルモン療法の場合

抗エストロゲン剤による治療の場合、5年間かかり、総額85万円前後となります。

以上が、乳癌治療における平均的な費用です。
この他に、入院する場合はベッド代や衣類代、クリーニング代などがかかってくることになります。

1-2.子宮癌の治療費

子宮癌の治療費は、子宮けい癌か子宮体癌かによって異なってきます。

子宮けい癌の場合

子宮けい部円錐切除術だと、約26万円かかります。単純子宮全摘出術の場合は約80万円です。その他、同時化学放射線療法の場合は110万円前後かかるでしょう。

子宮体癌の場合

子宮体癌の場合は広汎子宮全摘出術が行われます。この治療では、約110万円前後がかかるでしょう。

1-3.卵巣癌の治療費

卵巣癌の場合、腫瘍を摘出するための手術が行われます。腹くう鏡手術、開腹手術、どちらの場合においても約70万円となるでしょう。

癌の治療費はかなり高額なんですね。
はい。しかし、健康保険が適用になる治療も多く、自己負担限度額も決められています。また、がん保険に加入している場合は、そこから給付金も出るので経済的な負担が少なくなるでしょう。

2.治療費の自己負担と補助について

癌治療となると、どうしても高額なイメージを持つ人が多いと思います。「1回の治療に数百万円かかったらどうしよう…」と、そんな悩みを抱えている人もいらっしゃるでしょう。そこで、ここでは治療費の自己負担や補助などについてご紹介します。

2-1.治療費の自己負担について

治療費が何十万、何百万といってしまう癌の治療ですが、そのすべてが自己負担になるのかというと、そういうわけではありません。たとえば、卵巣癌を例にあげて具体的な自己負担額をご紹介しましょう。
卵巣癌の摘出手術は約70万円と言われています。しかし、このうち自己負担しなければならないのは、3割程度であるため、約20万円で治療ができるのです。また、1度の手術で腫瘍すべてを摘出できず、2回、3回と手術を行う場合、2回目からは自己負担額が10万円前後になる場合もあります。そのほかにも、高額療養費制度や所得税の医療費控除など、さまざまな補助制度を使うことで、より自己負担額を少なくすることもできるでしょう。

2-2.癌治療の補助制度について

癌治療における補助制度には、さまざまなものがあります。ここでは、そのうちいくつかをご紹介していきましょう。

高額療養費制度

1か月の間に病院や薬局で支払った額の合計が、一定額を超えると、超えた分の料金が払い戻されるという制度です。

所得税の医療費控除

年間あたり自己負担した医療費の総額が一定以上になった場合、その人に一定の収入があれば税金を還付するという制度です。

これらの補助について病院側は説明してくれるんでしょうか?
ソーシャルワーカーが説明してくれることもありますが、聞かないと詳しく説明してくれないこともあります。疑問はどんどん質問してください。

3.癌治療の入院日数は?

乳癌・子宮癌・卵巣癌、それぞれの場合の入院日数はどの程度なのでしょうか。ここでは、それぞれの入院日数をご紹介します。

乳癌の入院日数

乳癌の場合、乳房温存手術か乳乳房切除手術かで入院日数が異なります。前者の場合は3日~7日程度、後者の場合は7日~10日程度です。

子宮癌の入院日数

子宮癌の入院日数も、治療内容によって異なります。基本的に行われる広汎子宮全摘出術の場合は、だいたい2週間~1か月となるでしょう。仮にこの手術にプラスして放射能治療も行う場合は、2か月程度の入院が必要になります。

卵巣癌の入院日数

卵巣癌の場合、基本的に開腹手術が基本となるため、だいたい10日間の入院となるでしょう。ただし、術後の経過によってはこれより早くなる場合もありますし、反対に遅くなる場合もあります。

以上が、乳癌・子宮癌・卵巣癌における、具体的な入院日数です。

治療方法によって入院日数が異なるんですね。
はい。しかし、最近は入院日数が短めになるところが増えています。

まとめ

癌の平均的な治療費や補助制度など、癌治療についての基礎知識をご紹介してきました。それでは、今回ご紹介したことをおさらいしてみましょう。

  • 癌の治療費について
  • 治療費の自己負担と補助について
  • 癌治療の入院日数は?

以上のことを覚えておけば、いざ癌治療に直面したときでも安心して治療を受けることができるでしょう。癌は早期発見、早期治療が大切です。日頃から自分の健康を気遣い、体調を意識して早い段階で気付けるように努めていきましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』