子宮頸がんの末期症状

子宮頸がんの末期症状について知りたい! 基本情報から治療方法まで解説!

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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子宮頸がんは年齢にかかわらず発症するため、だれもが注意する必要があります。初期症状に気づきにくいため、気づいたときには進行した状態であることも少なくありません。

それでは、子宮頸がんの末期症状はどうなるのでしょうか。子宮頸がんの末期での治療方法も含めてご紹介します。

  1. 子宮頸がんの基本情報
  2. 子宮頸がんの末期症状
  3. 子宮頸がんの末期の治療

1.子宮頸がんの基本情報

1-1.子宮頸がんとは?

子宮頸がんは子宮と膣(ちつ)をつなぐ部分の子宮頸に生じる女性に特有のがんです。20歳から30歳の女性でもかかることがあるため、年齢に関係なく定期的な検診が必要でしょう。子宮ががんになる子宮体がんよりも発生することが多く、子宮のがんの7割は子宮頸がんと言われています。子宮頸がんは転移することで、生存率は変わりますが、早期発見であるほど早く治り、再発の可能性も低くなるでしょう。また、末期状況でも、子宮頸がんが原因で命を落とすわけではないケースも多いのです。ですから、子宮頸がんが発覚しても、またすでに末期であったとしても、すぐにあきらめてはいけません。

1-2.子宮頸がんの初期症状

子宮頸がんは、初期症状がわかりにくいのが特徴です。実際、初期のステージでは初期症状はほとんどないでしょう。そのため、初期段階で発見するには、定期検診で見つけるほか方法はありません。また、生理時期以外での出血や性交時の出血など、不安な症状があったなら、すぐに医師に相談するのがおすすめです。もちろん、ステージがすすんでも治療が可能なケースもたくさんあります。ですから、違和感を抱いたときにすでに進行していても、あきらめずにできることをすぐ行いましょう。どのようなときもあきらめない姿勢が大切です。子宮頸がんのピークは30歳代と言われているため、早期発見には20歳代からの定期検診を行いましょう。

1-3.子宮頸がんの原因

子宮頸がんの原因ははっきりしています。性交によって、ヒトパピローマウイルスに感染し、がんを引き起こすのです。実際のところ、ヒトパピローマウイルスにはすべての女性が感染すると言われています。しかし、自然に治癒するケースと子宮頸がんに発展するケースがあるのです。そのため、子宮頸がんは、実際には性交で感染するとはいえ、さまざまな要因が重なって発症します。ストレスや環境ゆえに、免疫が弱いときにヒトパピローマウイルスに感染することもあるでしょう。また、喫煙も子宮頸がんになるリスクを高めます。経口避妊薬の多用も原因となるため、注意が必要です。

子宮頸がんとは、子宮の入り口付近にできるがんなんですね。
はい。20~30代の若い年代で発症しやすいのも特徴です。

2.子宮頸がんの末期症状

2-1.子宮頸がんの進行度合い

子宮頸がんのステージは第0期から第4期の5段階に分かれており、それぞれの段階もさらに細かく分かれています。第0期から第2期ではがんになった部分の切除治療が可能です。がんの発生部分を取り除いた後、転移がないなら完治となるでしょう。第3期から第4期はすでに近辺の臓器へ転移している可能性があります。そのため、放射線治療を行うケースがほとんどでしょう。化学療法は副作用も多いため、医師とよく相談して行う必要があります。また、最近採用している検診結果はベセスダシステムです。数字の段階で表していないため、詳細は医師に確認して、実際の進行状況を理解するよう心がけましょう。

2-2.子宮頸がんの末期症状とは

子宮頸がんで最初に確認できる主な症状は出血です。また、おりものの異常などにも注意するべきでしょう。性交痛もよくある症状です。子宮頸がんが末期になると、症状はさらに増え、近辺の臓器器官に及びます。腰痛や腹痛、特に下腹部の痛みはがんの進行に伴って生じることが多いでしょう。便や尿がでにくくなることもあります。子宮頸がんが進行して、最も注意が必要なのは近辺の臓器への転移です。そのため、子宮頸がんの末期症状で痛みや症状がでるのは、転移した場所のがんがどれほど進行しているかによって大きく変わります。特にがんが膀胱(ぼうこう)や直腸の粘膜に広がっている場合には別の対処方法が必要になるでしょう。可能な限り、転移が進行する前にしっかりした対処をとるためにも、早期発見と早期対応を心がけてください。

2-3.子宮頸がんの生存率

がんは通常「5年生存率」という視点で、進行の度合いや深刻さをはかります。「5年生存率」とは、がんの治療を始めたのち5年間の生存率を指すわけです。当然ながら、早期発見であれば5年生存率は高くなります。第1ステージであれば、およそ9割の人は5年後も生存しており、第2ステージであればおよそ7割の人が5年後も生存しているのです。ですから、ほかのがんと比較した場合、子宮頸がんは生存率が高いと言えるでしょう。また、末期の症状となる第4ステージの段階であっても、2割の人が5年後も生存しています。ですから、発見が遅れたとしても、決してあきらめずにできる対処と治療を積極的に行いましょう。

子宮頸がんの末期症状としては、不正出血や痛み、排尿困難などがあるんですね。
はい。しかし、ステージ4でも適切な治療を受ければがんが寛解する可能性もあります。

3.子宮頸がんの末期の治療

3-1.子宮頸がんの手術療法

通常、初期の子宮頸がんの手術はレーザーやメスでがん組織を切り取りますが、子宮の機能には問題がなく、妊娠や出産に影響はないでしょう。末期症状では、子宮全体を摘出するケースもあります。また、子宮近辺の臓器器官にがんが広がっているケースでは、卵巣や膣(ちつ)近辺のリンパ節を摘出するケースもあるでしょう。

3-2.子宮頸がんの放射線療法

子宮頸がん末期の治療では、子宮の摘出手術を行うとともに、放射線治療や化学療法を同時に行うこともあります。抗がん剤の投与によって、手術前に化学療法を行い、がん組織を小さくした上で手術をするケースもあるでしょう。手術にも放射線治療や化学療法にも、それぞれ副作用が伴います。それぞれの治療方法で何を予測するべきかをしっかりと確認しましょう。インフォームドコンセントは患者の権利として、自らリードしてすすめてください。自然医療や機能性医療などほかの対処方法もあります。慎重に情報を入手して、自分にとっての最善の判断を探しましょう。

3-3.専門医への相談

子宮頸がんは女性だけが発症するがんです。特に若いときに発症するなら、ショックも大きいでしょう。しかし、しっかりした治療を行うことで、治る可能性も十分あります。ですから、前向きな見方で、自分の体の症状にしっかりと立ち向かうことが大切です。がんを含む病気は、体調の不良だけではなく、心のケアも欠かしてはいけません。心の状態が回復のスピードにも大きく影響するのです。家族ががんになったなら、家族としてできる最も大切なことは、いつも明るく積極的になること、また気持ちを十分理解することでしょう。アドバイスを受けるクリニックもその点を念頭に置いて、慎重に選んでください。

子宮頸がん末期の治療法として、手術や放射線治療などがあるんですね。
はい。専門医とよく相談して治療方法を決定しましょう。

まとめ

子宮頸がんはほかの臓器への転移に注意が必要です。とはいえ、しっかりした治療を行えば、改善が十分期待できます。さまざまな治療方法がありますが、体への負担を考えると自然医療や機能性医療を反映した治療を選ぶのがおすすめです。積極的な思いで、家族とともにしっかりとがんに立ち向かいましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』