癌の余命宣告を受けたとき

癌の余命宣告を受けたときどうする? 家族や身内で考える末期癌

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
免責事項について

医師は患者の癌(がん)の状態を見て余命宣告します。医師から末期癌(がん)と言われていたのに半年や1年以上、または完治することだってあるもの。では、何を基準に判断しているのでしょうか。この記事では癌(がん)の余命宣告を受けたときの対応についてまとめました。

  1. 余命宣告の根拠は?
  2. 余命宣告後の治療
  3. 癌を予防する方法
  4. まとめ

1.余命宣告の根拠は?

医師が癌(がん)患者に下す余命宣告。ですが、この余命宣告は何に基づいておこなっているのでしょうか。この項目にてまとめました。

1-1.何を根拠に余命宣告している?

医師が癌(がん)患者に告知する余命宣告は、あくまで現状の進行具合や癌(がん)の状況から考えられる推測です。医師が告げる余命宣告は、確実なものではありません。癌(がん)という病気は、5年ごとにどれくらい生存できるのかデータを蓄積しています。このデータを「5年生存率」と言うのです。

5年生存率は癌(がん)治療を行った人が5年後に生存している割合を出します。また、もうひとつ「5年相対生存率」というものを参考にするのです。「5年相対生存率」とは、年齢・性別が同じ癌(がん)でない人と比べたときの生存率のこと。この2つのデータから医師が余命を判断します。

しかし、癌(がん)は進行するごとに生存率が低下する上、進行に個人差があるのも事実。そのため、余命宣告した年月よりも長くなる・短くなることが往々にしてあります。

1-2.癌(がん)の種類によって余命も変わる

癌(がん)にもたくさんの種類があるもの。

  • 肺癌(がん)
  • 胃癌(がん)
  • 結腸癌(がん)
  • 直腸癌(がん)
  • 肝臓癌(がん)
  • 食道癌(がん)
  • 乳癌(がん)
  • 子宮癌(がん)
  • すい臓癌(がん)
  • 前立腺癌(がん)

このすべての癌(がん)で同じ余命が宣告することはありません。各癌(がん)によって癌(がん)の進行や予後のしやすさは変わってきます。
たとえば、癌(がん)の中でも肝臓癌(がん)は生存率4割強と言われているもの。しかし、胃癌(がん)になると8割強になってきます。癌(がん)によって大きく寿命が変わると共に癌(がん)進行にもよって生存率の下がり方も変わるものだと思いましょう。

1-3.余命宣告の信ぴょう性

医師が行う余命宣告には、データや患者の体調からわかるあくまで予測です。そのため、性格な余命はわからないので信ぴょう性は微妙なところもあります。
ある日突然病状が悪くなることがあれば良くなることもあるもの。人の体もですが癌(がん)も完全に予測することは難しいものです。そのため、余命宣告で「3か月」と言われても確実ではないと思いましょう。
医師が余命宣告を行うときは、確実性もないため短めに申告する傾向があります。短めに判断した上で半年持てば「よく体が持ちました」と思えるもの。しかし、これが反対に「半年は持ちます」と申告して3か月しか生きられないときは「治療が悪かったのではないか」と判断してしまうこともあります。
余命宣告は患者の気持ちと共に家族の印象の変わるものです。そのため、医師も患者が前向きになるように宣告する傾向があると思いましょう。

1-4.余命宣告があった癌(がん)は治るのか

余命宣告があった癌(がん)は末期であることが多いため、ほぼ治ることは難しいと言われています。しかし、余命宣告があった後でも生活や生き方を変えるだけで症状がよくなることがあるのです。

  • 食事を変える。
  • 自分にあった治療を行う。
  • 直感に従う。
  • ハーブやサプリメントを使う。
  • ネガティブではなくポジティブに生きる。
  • 自分に素直になって生きる。
  • 周囲の人の支えを借りる。
  • 「生きたい」と思える理由を見つける。

末期癌(がん)と余命宣告を受けた人は、以上のことを実行することで癌(がん)完治や復活を実現しています。特に、大事なのは自分にあった治療法を考えることです。病院のやり方だけで治療を行うと体を痛めつけるだけで快方に向かわないこともあります。
余命宣告を受けた後でもあきらめる必要はありません。受けた後、自分にあった治療方法を探しながら生きることを考えるのが重要となってきます。

2.余命宣告後の治療

余命宣告を受けた後でも治療は行えるもの。では、どのような治療法があるのかチェックしておきましょう。

2-1.病院で手術・化学療法を行う

一般的な癌(がん)の治療法の1つです。病院の診断に基づいて臓器にある癌(がん)の病巣を切り取ります。早期発見ならば癌(がん)の病巣を切り取って簡単に治療できるのが特徴です。しかし、体を切るため傷の治療と回復に時間が掛かります。また、臓器を切除すると体の機能が低下してしまうのもデメリットです。さらに、癌(がん)が別の場所に転移していたり小さすぎたりすると切り取れません。

このようなデメリットを無くすため手術の方法・技術は進化しています。また、外科手術だけでなく抗がん剤による化学療法も同時並行して行われることが多いもの。しかし、癌(がん)を死滅する薬は脱毛・吐き気・しびれなどデメリットもあります。また、正常な臓器への負担も大きく副作用が大きくなっているのも事実です。

2-2.免疫療法

現在、新たな癌(がん)治療の方法として注目が集まっている治療方法の1つ。免疫療法とは、体の中にある異物を排除する免疫能力を高めて癌(がん)治療を行う方法です。

近年では、免疫システムの研究が進んで癌(がん)を攻撃する免疫が生まれてきています。癌(がん)はもともと正常な細胞だったものです。その細胞が変異して体に害をなす細胞へと変わります。そのため、免疫細胞でも癌(がん)細胞を「悪者」と判断することが難しいものでした。

しかし、免疫療法ではワクチンを使って癌(がん)を排除するのが特徴となっています。そのため、外科手術や抗がん剤などで取り切れない癌(がん)を治せる治療法として注目されているのです。

3.癌を予防する方法

癌(がん)は、治療も大事ですが「ならないための予防策」も重要となります。また、体を正常な状態に戻していくことが治療につながることもあるのです。そこで、癌(がん)に対する予防方法についてチェックしておきましょう。

3-1.運動などで免疫力を上げる

癌(がん)を予防するときは、免疫力を上げておくのが重要です。体全体の免疫力を上げておけば癌(がん)になる可能性も防げます。免疫を上げるためには、適度な運動が関係してくるもの。体を動かしておけば癌(がん)につながる病気やウイルスを事前に防げます。

また、運動を行って体温を高い状態を保つことで免疫力も上がるのです。しっかりと体を動かすことを心がけましょう。

3-2.規則正しい食事を習慣付ける

癌(がん)になる人の多くは、食事に問題があると言われることがあります。油ものやお酒が多い人は避けるようにしましょう。

また、食べる時間帯と量にも注意が必要です。遅い時間に食べる上、1回の量が多いと臓器に負担を掛けます。その負担が癌(がん)を招くことがあるので治すように心がけましょう。

4.まとめ

いかがでしたか? この記事では癌(がん)の余命宣告に関する情報をまとめました。医師が行う癌(がん)の余命宣告は、過去のデータなどを元にはじき出されています。そのため、各患者に行う余命宣告は的確とは言えません。あくまで予想だと思いましょう。

癌(がん)になったからと言ってネガティブにならないようにします。気持ちが沈み込んでしまうと余計に病気が進行するのです。どんな癌(がん)になってしまったか理解した上で自分にあった治療法を探しましょう。病院で行われる手術や抗がん剤だけでなくさまざまな治療法があります。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』