悪性リンパ腫の末期症状

悪性リンパ腫の末期症状は? 治療法や心のケアについて解説!

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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悪性リンパ腫と聞くと、絶対に治らない病気と思う方もいるでしょう。しかし、悪性とついていますが、適切な治療をしていけば完治できる病気です。症状が末期になったとしても、実際に治った人はいます。

そこで、悪性リンパ腫の末期症状や末期の治療法・心との関係について詳しく説明しましょう。悪性リンパ腫の末期症状が知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

  1. 悪性リンパ腫の末期症状
  2. 悪性リンパ腫末期の治療法
  3. 悪性リンパ腫と心の関係性
  4. まとめ

1.悪性リンパ腫の末期症状

私たちの体には血液と一緒に「リンパ球」という細胞が流れています。悪性リンパ腫はリンパ球の細胞が異常に増える病気です。悪性リンパ腫が末期になると、一体どんな症状が起こるのでしょうか。

1‐1.リンパ節が大きくなる

悪性リンパ腫の症状は主に「リンパ節の腫れ」です。リンパ節は血液と一緒に流れているため、血液の流れがわかりやすい部分に症状がみられます。

たとえば、首、わきの下、足のつけ根がわかりやすいでしょう。初期症状ではリンパ節の腫れがなかなか確認できません。しかし、末期状態になると腫れたリンパ節がさらに大きくなるのです。

症状が出始めると1か月~2か月ほどで急速に進展します。実際、いつの間にか大きく腫れあがり、末期状態になったという人も多いのです。さらに、悪性リンパ腫はほとんど痛みがありません。よって、症状に気づかず、治療が遅れるケースも多いのです。

少しでも異変を感じたら、すぐに病院を受診しましょう。

1‐2.まれに痛み・発熱をともなうことも

基本的に、悪性リンパ腫は痛みがありません。痛みがないところが悪性リンパ腫の特徴でもあります。しかし、まれに痛みや発熱をともなうこともあるようです。

痛みや発熱がともなうときは、急激にリンパ腫が大きくなっていると思ってください。悪性リンパ腫の進行具合は人によって違います。進行スピードが速ければ速いほど、発熱・痛みが起きやすいのです。ほかにも、体中が赤くなる、リンパ節が炎症を起こすといった症状が発生します。

また、「体重の減少」も末期の主な症状です。急激な体重の減少によって悪性リンパ腫が発覚した人はたくさんいます。体重の減少が起きると同時に、「大量の寝汗」もかくようになるでしょう。

1‐3.体のだるさが起こる

悪性リンパ腫が末期になると、体のだるさが最高潮になります。最初は、「ただ疲れているだけ」「疲れがたまっている」と思いがちです。しかし、体のだるさが毎日続くと悪性リンパ腫を疑ってください。

体のだるさが続けば続くほど免疫力が低下します。さらに、気分も落ちこみやすくなるでしょう。悪性リンパ腫の末期症状は体だけに起こるわけではありません。精神面にも大きな影響をおよぼすのです。気分が落ちこみやすくなる、イライラしやすくなる、笑顔が少なくなるなど生活に支障をきたすようになるでしょう。

よって、体の症状だけでなく精神面での悪影響もきちんと把握してください。末期症状に当てはまるのなら、今すぐ病院で検査しましょう。

末期症状になると色々と症状が起こるんですね。
当てはまる場合は早めに病院に行くようにしましょう。

2.悪性リンパ腫末期の治療法

2‐1.ホジキンリンパ腫の場合

悪性リンパ腫は「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2種類にわかれています。病型の種類や病気の広がりによって治療方針は決まるでしょう。ホジキンリンパ腫の場合、初期症状なら「放射線治療」になります。がんでも主流の治療法ですね。

しかし、すでに進行している状態なら「抗がん剤治療」に変わります。抗がん剤治療は完治が目的ではなく、症状をやわらげることが目的です。進行している状態で完治を目指す治療は非常に難しいといえるでしょう。

よって、患者さんの症状や体調に合わせながら治療をすすめることが大切なのです。完治が目的ではなくても、症状に適した治療を続けていけば治る可能性はあります。抗がん剤治療によって一時的に症状が軽くなる、消えるケースもあるのです。

2‐2.非ホジキンリンパ腫の場合

もう1つの種類「非ホジキンリンパ腫」は進行具合によって病型が異なります。進行が早いタイプはパーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫などです。逆に、ゆっくり進行するタイプはMALTリンパ腫、ろ胞性リンパ腫になるでしょう。基本的に、非ホジキンリンパ腫の治療法は「抗がん剤治療」になります。

悪性リンパ腫は抗がん剤の感受性が非常に高いです。進行が遅い「非ホジキンリンパ腫」は経過観察になりますが、進行が早い場合は「造血幹細胞移植」という治療法もあります。

造血幹細胞移植とは、血液を正常な状態に回復する方法です。がんの再発を防ぐためには大量の抗がん剤、放射線照射をおこないます。すると、血液をつくる細胞が破壊されるのです。よって、造血幹細胞を移植して血液を正常に戻していかなければなりません。

種類や進行具合で治療法が異なることがわかりました。
症状に適した治療を続けていけば治る可能性はありますが、進行した状態は完治が難しいため早期発見早期治療がポイントになります。

3.悪性リンパ腫と心の関係性

3‐1.悪性リンパ腫の余命

悪性リンパ腫が発覚したとき、「余命」が何年になるのか気になるでしょう。悪性リンパ腫の余命はホジキンリンパ腫か、それとも非ホジキンリンパ腫かによって異なります。非ホジキンリンパ腫のほうがホジキンリンパ腫よりも予後が不良になりやすいです。また、悪性リンパ腫の余命は5年生存率で表示します。

非ホジキンリンパ腫の5年生存率はステージIでおよそ70%~90%、ステージIIでおよそ70%~80%、ステージIIIでおよそ50%~70%と低下するでしょう。そして、ホジキンリンパ腫の5年生存率はステージIでおよそ90%、ステージIIはおよそ80%~90%です。ステージIIIはおよそ65%~80%、そして、ステージIVではおよそ40%~と一気に低くなります。

まずは、悪性リンパ腫の病型と進行具合を確認しなければなりませんね。

3‐2.悪性リンパ腫と心の関係性

悪性リンパ腫が末期状態になると精神面への負担も考慮しなければなりません。実際、放射線や抗がん剤の利用によって精神が不安定になる事例も起きています。また、体のだるさが長期間続くため精神面にも大きな負担がかかるのです。よって、専門的な医療施設も患者さんの気持ちや状態を1番に考えます。

そして、末期症状で最も怖いのが病気への恐怖です。悪性リンパ腫という病気だけでも怖い気持ちがおそってきます。さらに、末期状態という最悪な状態に絶望感を味わうことになるのです。

病気への恐怖心が強ければ強いほど、症状が悪化する傾向があります。できるだけ症状をやわらげるためにも、心のケアが必要になるでしょう。生活習慣の改善や心のケア、精神面への負担を取りのぞいていかなければなりません。

精神面にも色々と負担がかかるものなんですね。
症状を緩和するためには心のケアが不可欠です。専門的な医療施設も患者さんの気持ちを1番に考えて治療を進めます。

4.まとめ

悪性リンパ腫の末期症状や治療法、余命、心との関係性について説明しましたが、いかがでしたか? 悪性リンパ腫の末期症状は、主に「リンパ節の腫れ具合」「痛み・発熱」「体のだるさ」になります。症状の進行がすすむほどリンパ節の腫れがひどくなるでしょう。

そして、まれに痛みや発熱も出てきます。また、体のだるさが長続きするため精神面への負担も大きくなるのです。

ホジキンリンパ腫か、それとも非ホジキンリンパ腫かどうかで治療法も大きく異なるでしょう。専門機器での治療は大切ですが、末期状態では心のケアも必要になります。専門の治療を受けながら病気と向き合う心をつくっていきましょう。

そして、周囲の家族によるサポートも重要です。まわりにいる人たちのサポート、そして、病気と向き合う自分の気持ちが治療の大切な要素になります。病気を治すためにも末期の症状について詳しく把握しておきましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』