化学物質過敏症を知っていますか? 原因物質の排除で症状の改善を!

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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「化学物質過敏症」をご存じですか? 化学物質に反応してさまざまな症状が現れることを言い、シックハウス症候群やアレルギーなどと間違われることも多くなっています。症状が現れる化学物質や症状の現れ方には個人差があるため、原因がわからないまま症状に悩み続けている人はたくさんいるでしょう。早めに化学物質過敏症であることに気づくためにも、考えられる原因や症状について把握しておくべきです。そして、治療法や予防法も知っておきましょう。この記事では、化学物質症候群の症状やセルフチェック法、予防するためのポイントなどをまとめてご紹介します。

  1. 化学物質過敏症の基礎知識
  2. 化学物質過敏症の原因
  3. 化学物質過敏症の主な症状
  4. 化学物質過敏症をセルフチェックしよう!
  5. 化学物質過敏症の影響
  6. 化学物質過敏症の治療法
  7. 化学物質過敏症の予防法
  8. 化学物質過敏症、周囲のサポートについて
  9. 化学物質過敏症にかんするよくある質問

この記事を読むことで、化学物質過敏症についてすべてわかります。早めに不快な症状を改善するためにも、ぜひ参考にしてください。

1.化学物質過敏症の基礎知識

まずは、化学物質過敏症について解説します。

1-1.化学物質過敏症とは?

化学物質過敏症とは、何らかの化学物質が体内に入ったり接触したりすることで引き起こされる症状です。特定の化学物質に対して起こすアレルギー反応のようなもので、症状の現れ方や程度には個人差があります。症状を起こす化学物質とは、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどです。農薬や排気ガス、シャンプー、化粧品、食品添加物などさまざまなものに含まれており、複数の物質に対して症状を起こす人もいます。また、タバコも化学物質過敏症の原因になることがわかっているのです。受動喫煙でも症状が出るため、近くに喫煙者がいる人は注意しましょう。

1-2.最近の傾向

私たちの身の回りでは、化学物質を含むものの存在が増え続けています。同時に、化学物質過敏症で悩む人も増加しているのです。化学物質は、たとえ微量であっても繰り返し接触することで体に何らかの反応を生じることがわかっています。今まで何ともなかった人に、突然、化学物質過敏症の症状が現れることもあるのです。

1-3.なりやすい人とは?

同じ状況下にいても、化学物質過敏症の症状が現れる人と現れない人がいます。化学物質過敏症になる人とならない人がいるのは、体質や体調、環境の違いによるものなのです。特に以下のような人は症状が現れやすいと言われています。

  • 薬品やOA機器を扱う職業の人
  • もともとアレルギーを持っている人
  • 新築の家に住んでいる人
  • 交通量の多い道路の近くに住んでいる人
  • ストレスをためこみやすい人

現在、日本人の10人に1人は化学物質過敏症であると言われています。気づいていない人も含めればさらに患者数が増えることが予想されるでしょう。その多くが、上記の項目に当てはまることがわかっています。特に、パーマ液やシャンプーを扱う美容関係、消毒液を扱う医療関係で働く人の中に、患者数が多いということです。

1-4.子どもの化学物質過敏症もある!

子どもの化学物質過敏症は、成人のものよりも深刻な問題です。子どもたちが通う学校の建材、教材には、大量の化学物質が使われていることが多いことを知っていますか? こういった環境が原因で化学物質過敏症を引き起こす子どもも少なくないのです。子どもの化学物質過敏症は、今後の健やかな成長や性格の形成に悪影響を与えます。少しでも症状を抑えるために、大人が責任を持って対処する必要があるでしょう。