【必読】蕁麻疹の原因は何? つらい症状の対処法・治療法を詳しく解説

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

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アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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「いきなりひどいかゆみが発生してつらい」「症状が出ると夜も眠れなくなる」など、蕁麻疹でお悩みの人は多いものです。見た目にも、赤くはれ上がって気になりますよね。しかし、蕁麻疹も原因を知り、適切な対処ができれば怖いことはありません。そこで、今回は、蕁麻疹の原因をはじめ、対処法や治療法についても詳しく解説します。つらい症状で悩んでいる人は、ぜひご覧ください。

  1. 蕁麻疹について
  2. 蕁麻疹の原因について
  3. 蕁麻疹の対処法について
  4. 蕁麻疹の治療法について
  5. 蕁麻疹の原因や対処法・治療法にかんするよくある質問

この記事を読むことで、蕁麻疹の基本が理解でき、正しく対処し、適切な治療を受けることができるようになるでしょう。つらいかゆみ対策もわかります。まずは、記事を読んでみてください。

1.蕁麻疹について

最初に、蕁麻疹の基本を学びましょう。どんな病気か・主な症状・種類について詳しく解説します。

1-1.蕁麻疹とはどんな病気か

蕁麻疹の概要(湿しんとの違いなど)や、発症するメカニズムを解説します。

1-1-1.蕁麻疹とは

蕁麻疹とは、体に赤く盛り上がった発しんが出る症状です。強いかゆみを伴うのが特徴で、通常、発症から24時間以内に消失します。湿しんとの違いは、持続時間です。蕁麻疹は短時間に消える一方、湿しんは発症後に数日間継続することが多くなります。また、蕁麻疹は痕(あと)が残りませんが湿しんは色素沈着が起こる場合があるなどの点も違うものです。

1-1-2.蕁麻疹が発症するメカニズム

蕁麻疹は、原因物質や刺激に対し、体内の防御反応が起こることで発症します。防御反応のひとつである、ヒスタミンの分泌(ぶんぴ)が蕁麻疹の引き金です。ヒスタミンには血管拡張作用があり、血液中の水分が血管の外側にしみ出すことで赤い発しんが出ます。なお、どんな原因物質や刺激が蕁麻疹を引き起こすのかは、人によって異なることを覚えておきましょう。

1-2.蕁麻疹の主な症状について

蕁麻疹になると、主に以下の症状が出ます。

1-2-1.蕁麻疹の種類について

蕁麻疹には、以下のような種類があります。

  • 急性蕁麻疹:突発的に発生するもの(原因不明なことが多い)
  • 慢性蕁麻疹:症状が長期化し、1か月以上持続するもの
  • アレルギー性蕁麻疹:アレルギー物質によるもの
  • 機械製蕁麻疹:物理的な刺激によるもの
  • 寒冷蕁麻疹:寒い場所で出るもの
  • 温熱蕁麻疹:体が温まることで出るもの
  • コリン性蕁麻疹:汗に反応して出るもの
  • ストレス性蕁麻疹:ストレスを感じたときに出るもの
  • 薬剤性蕁麻疹:薬の副作用で出るもの

2.蕁麻疹の原因について

蕁麻疹の原因で、主なものを解説します。また、なりやすい人や年代・患者数のほか、放置した場合・関連する病気についても理解してください。

2-1.蕁麻疹の主な原因

蕁麻疹には、さまざまな原因があります。主なものにかんしては、以下を参考にしてください。

  • 食べもの(卵・乳製品・魚類・肉類・小麦粉など)
  • ダニ(ダニやダニの死がい・ふん)
  • カビ
  • 皮膚接触(金属・皮製品・ペットの毛など)
  • 気温差(冷房の効いた部屋から暑い屋外に出た、もしくはその反対など)
  • 温感
  • ストレス
  • 日光
  • 薬の副作用

2-2.蕁麻疹になりやすい人・年代・患者数

蕁麻疹になりやすい人は、以下の特徴があります。

  • 敏感肌
  • 乾燥肌
  • ストレス耐性がない
  • 体力・免疫力が落ちている
  • アレルギー体質

また、蕁麻疹は子どもや高齢者に多く発症します。子どもは免疫が未熟であること、高齢者は体力や免疫力が落ちていることが主な理由です。患者数は、数百万人以上とも言われています。

2-3.蕁麻疹を放置するとどうなる? 関連する病気は?

蕁麻疹を放置すると、発しんが広がりかゆみがひどくなってしまいます。さらに、アレルギー性蕁麻疹の場合は、症状が悪化すると呼吸困難などの危険な状態になることがあるので放置しないでください。蕁麻疹は、初期状態で治療を受けることがベストです。なお、肝炎など内臓に病気があると蕁麻疹が症状のひとつとして現れる場合があるので気を付けましょう。

3.蕁麻疹の対処法について

蕁麻疹の対処法について解説します。まずやるべきことや子どもの場合の対処法・やってはいけないことなど詳しく学びましょう。

3-1.まずやるべきことは?

まずは、蕁麻疹が出ても慌てないことです。慌ててしまうと、パニックに陥って患部をかいてしまい症状が悪化する原因になります。冷静に、何が原因になっているのか考えてみましょう。蕁麻疹の原因の多くは、直前に飲食したものや接触したものである可能性が高くなります。原因が明らかな場合は、すぐに取り除く・避けるなどしてください。

3-2.安静にする・冷やすことが大切

蕁麻疹が出たときは、余計な刺激を与えないことが大切です。できるだけ安静にし、症状がやわらぐのを待ちましょう。また、ひどいかゆみに耐えることができない場合は、冷やすと楽になることがあります。冷やすことで、炎症がおさまり、かゆみの感覚がにぶくなるからです。寒冷蕁麻疹以外の人は、試してみてください。

3-3.子どもの場合の対処法

子どもの蕁麻疹は、一時的なものも多くあります。発症してもすぐに消えるようなら、様子を見てもいいでしょう。しかし、子どもは蕁麻疹の強いかゆみに我慢することができず、爪で引っかいてしまいます。すると、かゆみがひどくなったり肌にキズが残ったりするので注意してください。症状が引かないようなら、かかりつけ医に相談して内服薬を処方してもらいましょう。

3-4.蕁麻疹の対処法でやってはいけないこと・注意点

蕁麻疹は、ひどいかゆみを伴います。つい爪でかいてしまいがちですが、絶対にやってはいけません。患部が広がり、さらにかゆみが増してしまいます。かゆみがひどいときでも、かくのを我慢しましょう。また、体を温めるとかゆみが増してしまうため、入浴でも湯船に浸(つ)かって体温を上げないようにしてください。蕁麻疹が出ているときは、入浴を中止するか、人肌程度までの温度のシャワーを弱く当てて汗を流す程度にしましょう。

4.蕁麻疹の治療法について

受診の判断基準や主な治療法・薬・病院の選び方や注意点などを解説します。

4-1.こんな症状のときはすぐに受診しよう

蕁麻疹の症状で、以下のようなものはすぐに受診しましょう。危険な場合があります。夜間でも、夜間救急を呼ぶなどして受診を急ぎましょう。劇症型アレルギー性蕁麻疹もしくは何らかの内臓の病気を発症している疑いがあります。

  • 発症してから急激にひどくなる
  • 腹痛を伴う
  • 呼吸困難がある

4-2.蕁麻疹の主な治療法

蕁麻疹の主な治療法は、抗ヒスタミン薬などの内服薬の処方が主になります。塗り薬で大きな効果を期待できるものではありません。数日間内服薬の服用で、様子を見るのです。蕁麻疹の原因が特定できている場合は、原因となるものを避けるように指導を受けることになります。

4-3.蕁麻疹の薬について

自己判断で市販のかゆみ止めを塗っても効果が期待できないだけでなく、症状が悪化する引き金になることもあるので気を付けましょう。なお、病院で処方した内服薬は決められた用法・用量を守ることが大切です。たくさん飲めばすぐに効果が強く出るものではないので注意しましょう。

4-4.蕁麻疹の病院について

蕁麻疹の治療は、主に内科・小児科に通うことになります。通常は、投薬治療と食事などで進められ、手術を伴うことはほとんどありません。通常は、症状が消えるまで通院することになります。なお、当アタナハクリニックでも、蕁麻疹でお悩みの方に体質改善を基本とした治療法を提案していますので、参考にしてください。

4-5.蕁麻疹の治療法にかんする注意点

蕁麻疹の治療法は、基本的に主治医に従うことが大切です。しかし、効果が出ない・体に異変を感じるなどがあったときは、速やかに連絡して指示を仰ぎましょう。なお、主治医の治療方針などに不満があるときは、病院を変更することも検討してください。通院がストレスとなって新たな蕁麻疹の原因になっては困ります。

5.蕁麻疹の原因や対処法・治療法にかんするよくある質問

最後に、蕁麻疹の原因や対処法・治療法にかんするよくある質問に回答します。それぞれとても参考になる内容ですから目をとおしておきましょう。

5-1.蕁麻疹は再発しやすい病気ですか?

蕁麻疹は、再発しやすい病気のひとつです。原因物質や刺激が判明している場合は、極力避けましょう。接触しなければ、再発を予防できます。しかし、原因不明なものの場合は、予防が難しいのも事実です。いずれの場合であっても、再発を避けるためには、日常生活のリズムを整えて体力・免疫力のアップに努力しましょう。

5-2.妊娠中の蕁麻疹はどんな対応をすればいいですか?

妊娠中は、服薬制限がかかる場合があります。何らかの原因で蕁麻疹が出たときは、産婦人科医に相談して指示を仰ぎましょう。市販薬を自己判断で取り入れることはやめてください。薬に頼らずにかゆみを抑えるには、冷やすことが効果的です。ただし、急激に冷やし過ぎて体調不良を起こさないように気を付けてください。

5-3.蕁麻疹と遺伝は関係がありますか?

蕁麻疹を発症しやすい体質に、遺伝が関係している場合もあるでしょう。たとえば、親がアレルギー体質である場合、子どもに体質が遺伝する可能性も否定できません。しかし、すべてが遺伝するわけでもないのです。親子で、蕁麻疹の原因物質が異なることはよくあります。親子それぞれで適切な治療を受けましょう。

5-4.特定の食べものが原因である場合は一生食べることができないのでしょうか?

特定の食べものに反応を起こしている場合は、できるだけ避けた方が賢明です。しかし、蕁麻疹患者の中には、いつのまにか食べても大丈夫になったという人もいます。そのため、一生食べることができないと断言することは難しいのです。食べることは可能でも、蕁麻疹を発症する可能性は高いと考え、避けた方がいいことには間違いありません。

5-5.蕁麻疹を繰り返すデメリットは何ですか?

見た目の問題と、ストレスです。蕁麻疹が現れているときは、肌に赤いまだら模様が浮かび上がるため、人の目が気になり好きなファッションを楽しむことができないという人もいます。また、いつ蕁麻疹になるかわからないため、精神的なストレスになることもデメリットでしょう。治療法が合っていないために治りにくいことも考えられるので、病院を変更するなどの検討も必要です。

まとめ

今回は、蕁麻疹について、原因や予防法・治療法などを詳しく解説しました。突然現れる強いかゆみと発しんにかんしては、慌てずに対応することが大切です。まずは、安静にして様子を見ましょう。症状が引かない・ひどくなってきたときは、すぐに病院に行ってください。蕁麻疹の原因が判明したらできるだけ避ける努力をしましょう。たかが蕁麻疹と考えていると、重症化して危険な状態になることもあります。病院で適切な治療を受け、きちんと治しましょう。