原因はなに? 子宮頸がんになりやすい人の特徴

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
免責事項について

「40歳を過ぎたら定期的にがん検診を受けよう」と言われていますが女性特有のがんである子宮頸がんは20代~30代の発症が最も多いのです。がんは死に至る病というイメージが強いですが、早期発見をすれば十分寛解が可能です。

そこで今回は、子宮頸がんになりやすい人の特徴や早期発見をする方法などをご紹介しましょう。

  1. 子宮頸がんってどんな病気?
  2. 子宮頸がんになりやすい人とは?
  3. 子宮頸がんの治療法は?
  4. 子宮頸がんを早期発見するには?

1.子宮頸がんってどんな病気?

子宮頸がんとは子宮の入り口付近にできるがんのことです。これに対し子宮の奥のほうにできるがんは子宮体がんと呼ばれ、区別されているのですね。がんの発症原因は様々ですが子宮頸がんはウィルスが原因で発症することが解明されています。

子宮頸がんを発症させるウィルスはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるもので、全女性の80%は感染していると言われているとてもありふれたウィルスです。このウィルスは粘膜同士が接触すること、つまり性交渉で感染することが最も多いと考えられています。性交渉で感染するというとマイナスイメージを持つ方もいらっしゃいますが、成人した男女が恋をすれば性交渉をするのは当然のことですよね。

上記しましたが、HPV自体はほとんどの人の体の中にいるウィルスです。ですから将来を約束した恋人がいる方や、既婚者の方は誰でも子宮頸がんになる可能性があるのです。

2.子宮頸がんになりやすい人とは?

子宮頸がんは20代~30代に発症のピークを迎えます。若いうちは多少体調が悪くても「大したことがない」と思いがちです。これが子宮頸がんの発見を遅らせてしまう原因なのですね。前項で子宮頸がんの原因はウィルスといいましたが、たとえウィルスに感染していても、がんを発症する人は0.15%程度にすぎません。

ウィルスが活性化する原因はいくつかあるのですが、そのひとつはストレス。現在の20代~30代の女性は仕事に育児にフル回転で頑張っている人も多く、疲れていても休めないという時も少なくないでしょう。このような状態が長く続くと体の免疫力が低下してウィルスが活発化しやすくなるのです。

3.子宮頸がんの治療法は?

子宮頸がんに限らず、がんは病状によって「ステージ」と呼ばれる段階に分けられます。ステージⅠはまだがんが小さな状態。ステージⅣはほかの臓器にまではがん細胞が転移した状態です。がんが治癒することを寛解といいますが、寛解の可能性が高いのはもちろんステージの数が小さい状態の時です。

また、子宮頸がんの治療法は手術でがんを取り除く外科療法や、抗がん剤でがん細胞を攻撃する薬物療法などがありますが、ステージが小さいときに治療をすればがんができた部分だけを取り除けばよいので、その後の妊娠や出産にも影響が小さくてすむのです。

4.子宮頸がんを早期発見するには?

子宮頸がんのを早期発見するには、定期的な健診が一番です。ウィルスががん化するまでには数年~十年程度の時間がかかりますので、定期的に検査をしていれば早期発見が十分に可能なのですね。子宮頸がんの検査の仕方は、子宮の細胞を綿棒でこすり取ってがん細胞の有無を調べるやり方です。その為には医師にデリケートな部分を触診してもらう必要があり、未婚の方は抵抗があるかもしれません。

しかし今は女性医師が検査をしてくれる医療施設もありますし、検査自体は数分で終わり痛みもありません。また、自治体によっては一定の年齢以上の女性に無料で子宮頸がん検診を実施しているところもありますので、20歳を超えたらぜひ定期的に子宮がん検診を受けましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』