子宮癌と子宮頸癌の違いは? 女性が知っておきたい癌の種類と違いについて

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
免責事項について

女性特有の癌である「子宮癌」は、30代以降から徐々に増えてくる癌です。最近は早めに子宮癌検診を受ける人が増えてきて、子宮癌への関心も高まってきました。子宮癌には種類があり、罹患しやすい年齢や体の特徴は違っています。癌の特徴を把握し、自分の年齢でかかりやすい癌の検診は毎年受けておきましょう。子宮癌も他の癌と同様、早期発見・早期治療が大切です。

1.子宮癌の種類

子宮癌の種類は「子宮頸癌」「子宮体癌」の2種類です。単純に「子宮癌」という場合、この2種類の癌を指しています。2つの癌の違いは癌ができる場所によって分類されます。

子宮頸癌ができるのは子宮口に近い『子宮頚部』、子宮体癌ができるのは『子宮体部』です。2つの癌は細胞レベルでも違いがあり、頸癌は「扁平上皮癌」、体癌は「大抵腺癌」という種類の癌です。

2.体癌と頸癌の特徴

体癌と頸癌には以下のような特徴があります。

2-1.子宮体癌

体癌はホルモン依存性の癌で、エストロゲンという女性ホルモンを原因にして発症します。罹患率が高いのは50代~60代で、エストロゲンが多く分泌されている人ほど罹患する可能性が高くなります。エストロゲンが多く分泌されているということは、「妊娠・出産経験がない人」ということです。乳がんも同じ理由で罹患率が高くなります。

また、動物性脂肪を多くとる人の方が発生率が高いです。そのため、肥満体の人や高脂血症の人、糖尿病の人などは罹患率が高い傾向があります。

2-2.子宮頸癌

子宮癌のうち、7割~8割程度を占めているのが頸癌です。罹患率が高くなるのは20代以降で、比較的若い年代から罹患します。発症原因は「ヒトパピローマウイルス」というウイルスが関係していると言われており、がんの中では唯一の「ウイルス性の癌」です。

このウイルスは性交渉で感染し、性交渉の人数が多い人や出産回数が多い人、性交渉をはじめた年齢が低い人などが発生率が高いと言われています。

まとめ

  • 子宮癌には「子宮体癌」と「子宮頸癌」の2種類がある
  • 「子宮癌」という場合は体癌と頸癌の両方を指す場合が多い
  • 体癌はホルモン性依存の癌で、50代~60代ぐらいから罹患率が高くなり、出産経験が少ない方が発生率が高くなると言われている
  • 頸癌はウイルスが関係した癌で、20代から罹患し、出産経験が多い方が発生率が高くなると言われている

単純に「子宮癌」と言っても2種類あり、2つの特徴やかかりやすい年齢などは全く違います。
特に最近増えている頸癌は若いうちから発症する子宮癌であり、日本人がかかりやすい癌とも言われています。20代になったら子宮癌検診を必ず受け、早期発見につとめましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』