関節リウマチの特徴的な症状は? 早期発見のポイントを徹底解説!

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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関節が痛む・赤く腫れている・朝起きるとこわばっているなど、関節に違和感を覚えた場合、もしかすると関節リウマチになっているかもしれません。関節リウマチの症状を放置すると、症状が全身に広がり、和らぐまで時間がかかってしまいます。最悪な場合、最終的には歩行が困難になってしまうこともあるのです。そうならないようにするためには、早期発見・早期治療が必要となります。

そんな関節リウマチの特徴や具体的な症状・治療方法などについて、本記事で詳しく説明しましょう。

  1. 関節リウマチの特徴的な症状を解説!
  2. 関節リウマチの症状の進み方
  3. 関節リウマチの原因と現状は?
  4. 関節リウマチの治療法は?
  5. 関節リウマチに関してよくある質問

この記事を読むことで、関節リウマチの特徴的な症状が分かります。悩んでいる方や気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

1.関節リウマチの特徴的な症状を解説!

関節リウマチになると、どのような症状が起きるのでしょうか。

1-1.初期症状は関節の炎症

関節リウマチは、関節に炎症が起き熱を持つことで痛みや変形が生じる疾患です。初期症状としては、全身の関節に炎症が起きます。筋肉痛に似たような症状なので、初期症状の段階では関節リウマチと判断できる方はほとんどいません。炎症が慢性的になると関節の腫れが引かず、こわばりがひどくなり、普通に歩くことができなくなってしまうでしょう。

1-2.当てはまる症状がないかチェックしよう!

治療が遅れるほど関節リウマチはどんどん悪化をたどり、最終的には歩行が困難な状態になってしまいます。そうならないためには、早期発見・早期治療が必要です。関節リウマチの特徴的な症状を以下にまとめたので、自分に当てはまる項目がないかぜひチェックしてください。

  • 朝起きると関節がこわばっている(ただし、30分~1時間でもとに戻る)
  • 痛む関節がやわらかくブヨブヨしている
  • 痛む関節をさわると熱を持っているのが分かる
  • 左右両方の関節が動かしにくい
  • 痛む関節が腫れている

上記の中でも、朝のこわばりは関節リウマチの特徴的な症状です。寝ている間に炎症を引き起こす物質が関節にたまり、起床後に関節を動かすと全身に拡張するので時間がたてば落ち着きます。また、関節液がたまっている部分はブヨブヨとやわらかくなるのも特徴です。

1-3.熱っぽい・だるいなどの身体症状も

関節リウマチは、関節に炎症が起きるだけでなく、目や肺など全身に広がることもあります。関節リウマチにかかり始めると、体がだるくなったり熱っぽくなったりするのも特徴の1つです。炎症を起こす物質が血流を通して全身を巡り、食欲不振になる可能性もあるでしょう。関節の炎症や痛みと同時に体のだるさが長く続く場合は、早めの受診をおすすめします。

1-4.指が短くなる・関節が脱臼する

症状が悪化するほど、指や手指の関節が破壊され、変形が見られるようになります。たとえば、指が短くなったり、関節が脱臼したり、足の指が曲がったりするなどです。少しでも異変が起きたときは、そのまま放置せずに病院を受診しましょう。軽症の人もいれば、どんどん進行する人もいるので決して他人事ではありません。

2.関節リウマチの症状の進み方

具体的に、関節リウマチはどのように症状が進行するのでしょうか。過程や進行度について説明します。

2-1.どんどん関節が動かなくなる

最初は少しの炎症でもどんどんひどくなり、関節の痛みや腫れを伴うようになります。朝のこわばりは初期症状の1つで、発熱なども出てくるでしょう。そして、病気が進行すると関節の軟骨や骨が破壊され、手指の関節が変形し始めます。さらに関節破壊が進むと、以前よりも歩くことができなくなり日常生活や仕事に支障が出ては介助しなければ体を動かすことができなくなってしまうのです。最終的には、生活をする上での機能障害が顕著に現れ、寝たきり状態になる可能性もあります。

2-2.進行度は関節破壊と機能障害の程度から判定する

関節リウマチの進行度は、関節破壊と機能障害の2つの程度から判定することになります。それぞれの進行度は、4段階のステージに分かれているので説明しましょう。

関節破壊

  • ステージⅠ(初期):X線検査で骨・軟骨の破壊がない状態
  • ステージⅡ(中等期):軟骨が薄くなり、関節の隙間が狭くなっているが骨の破壊はない状態
  • ステージⅢ(高度進行期):骨・軟骨に破壊が生じた状態
  • ステージⅣ(末期):関節が破壊され、動かなくなってしまった状態

機能障害

  • クラスⅠ(ほぼ正常):健康な方とほぼ同様に不自由なく生活や仕事ができる状態
  • クラスⅡ(軽度障害):多少の障害はあるが普通の生活ができる状態
  • クラスⅢ(制限):身の回りのことは何とかできるが、外出時などには介助が必要な状態
  • クラスⅣ(不能):ほとんど寝たきりあるいは車椅子生活で、身の回りのことが自分ではほとんどできない状態

3.関節リウマチの原因と現状は?

それでは、関節リウマチの主な原因と現状の患者数やなりやすい人の特徴などを解説します。

3-1.未だ原因は明らかになっていない

関節リウマチの原因は、遺伝的要因や細菌・ウイルスなどの感染が考えられています。ハッキリとした原因は未だ明らかになっていませんが、遺伝性があることは確実で、これまで100以上の疾患の発症に関わる遺伝子が明らかになっているのです。遺伝的な要因に加え、喫煙や歯周病などの感染によって免疫機能に異常が生じ、関節リウマチが発症すると考えられています。

3-2.30~50歳代の女性にかかりやすい

関節リウマチを発症しているほとんどの方が、30~50歳代の女性です。男女比を見てみると、人口1,000人あたり、女性が4~5人、男性が1人の割合となります。中でも40~50歳代の女性で発症する人が多く、これは女性ホルモンが大きく関係しているのではないかと言われているのです。ただし、近年は、男性の発症率も上昇しています。関節リウマチといえば高齢者や女性がなる病気と思われていましたが、今では男女問わず、若年層の人も発症する病気です。日本では、毎年約15,000人が発症していると言われています。

3-3.心疾患・感染症など死亡のリスクが高まる恐れ

関節リウマチは遺伝やウイルスが関係していると言われていますが、中には怪我などの外傷やストレスがきっかけになることもあります。正直なところ、治療の経過は予測できないため、人によっては進行が早く、心疾患や感染症などを合併し命に関わる恐れが出てくるのです。消化管出血を引き起こすケースもあり、いつどこでどんな合併症が起きるのか分かりません。ただし、きちんと治療を行えば、命に関わるリスクが低くなり、症状を和らげることができるでしょう。

4.関節リウマチの治療法は?

それでは、どのように関節リウマチを治療すればいいのか具体的に解説します。

4-1.病気と長く付き合う覚悟が必要

関節リウマチの場合、発症して2年以内に急速に進行するのが特徴です。一度、関節や軟骨・骨が破壊されるともとに戻すことができません。だからこそ、早期発見・早期治療が重要となりますが、症状と長く付き合い続ける覚悟も治療においては必要となります。人それぞれ進行具合や原因が異なるため、検査をした後、経過を見ながら治療を行うことになるでしょう。病気の重症度・合併症・日常生活の不自由さを見ながら総合的に判断します。焦らずにゆっくりと病気と向き合う心の余裕を持つことは、ストレスの解放にもつながるのです。

4-2.診断方法は血液・画像検査が基本

関節リウマチの診断・検査方法は、血液検査と画像検査の2つが基本となります。発症すると、赤沈・CRPと呼ばれる体内の炎症反応を示す値や、軟骨の破壊に関係するMMP-3という値が高くなるのが特徴です。そのほか、リウマチ因子・抗CCP抗体の値も確認することになりますが、血液検査だけでは判断しきれないので画像検査もあわせて行います。画像検査では、骨や軟骨の変化・関節滑膜の炎症の有無などを調べるのです。検査結果や問診から総合的に判断し、治療方針を決めることになります。

4-3.治療は基礎療法・薬物療法・リハビリテーション

基本的に、関節リウマチの治療法は基礎療法です。関節リウマチがどのような病気なのか知識を得て理解した上で、適切な運動・規則正しい生活・安静・バランスの取れた食生活など心がけます。ヘビースモーカーの方は喫煙に努めたり、虫歯や歯周病がある方は治療を行うようになるでしょう。また、非ステロイド性消炎鎮痛薬やステロイド剤などの薬をしようした薬物療法も中心的存在です。同時に、関節の機能を保つためのリハビリテーションを行うと、より有用に働くでしょう。

4-4.改善されない場合は手術療法

基礎療法や薬物療法を続けてもなかなか改善されない場合や、重症化している場合は、手術療法を行う必要があります。人工関節を入れたり、滑膜を切除したりするなど、状態によって手術内容は異なるでしょう。手術療法を行った上で、基礎療法やリハビリテーションに入ることになります。

5.関節リウマチに関してよくある質問

関節リウマチに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.滑膜組織とは?
A.薄い膜とやわらかい組織で成り立っているのが滑膜組織です。骨と骨をつなぐ関節は、クッションの役割を担う軟骨と、関節をなめらかに動かす関節液で動かすことができます。滑膜は関節液で作られており、関節を内側からくるんでいる状態です。関節リウマチになると、滑膜組織から炎症が起こり始め、少しずつ軟骨や骨に影響を及ぼします。つまり、滑膜組織の炎症だけが起きている時点で治療を始めれば、軟骨や骨へ悪影響を与える前に進行が防げるというわけです。

Q.生物学的製剤とは?
A.通常の薬物よりも副作用が少なく、合併症を起こしているときでも使用できる薬のことです。また、近年は、生物学的製剤とほぼ同等の効果が期待できる分子標的薬が登場し注目されています。関節の炎症や痛みがひどい場合は、副作用や病気の活動性を重視し、比較的反動が少ない薬が用いられることもあるのです。

Q.セルフケアの方法は?
A.誰もができる方法としては、規則正しい生活を送ることです。栄養バランスの取れた食事はもちろんのこと、決まった時間に起きて寝るという生活リズムを整えることから始めてください。生活リズムを整えることで副交感神経が働き、リラックスした状態になります。女性のホルモンバランスは乱れやすい傾向があるため、リラックス効果で整えるのです。ほかにも、なるべくストレスを感じないようにすることも大切なセルフケアの方法となります。

Q.最新治療はどんなもの?
A.関節リウマチはさまざまな原因が考えられるため、心と体にアプローチできる療法が注目されています。たとえば、アタナハクリニックで実施されているインテグレートヒーリングです。自然医療・機能性医療と呼ばれており、体と心の状態を読み取ることで根本的な部分にアプローチし、症状をやわらげることができると言われています。自分自身や病気と向き合うことで前向きな気持ちになり、心と体をリラックス状態へと導けるのです。原因が分からない病気に効果的なアプローチ法となっているため、不安な方は1度ご相談ください。

Q.関節リウマチが悪化するNG行為は?
A.炎症が激しいときに無理をして体を動かすことです。関節リウマチの症状をやわらげるためには、とにかく休息と栄養が必要となります。無理をせず、体をきちんと休ませるための休息期間を設けてください。また、安静と同時に、無理のない範囲で動かすことも大切です。休ませすぎると関節が固まって動かなくなるので、ある程度動かすなどリハビリを行いましょう。

まとめ

関節リウマチの特徴的な症状は、関節の腫れ・痛み・朝のこわばりです。特に、朝起きたときに筋肉や関節のこわばりがひどくなります。一時的なこわばりなら問題はありませんが、1時間以上続く場合は関節リウマチの可能性が考えられるでしょう。関節リウマチは痛みが長く続く特徴があるからです。症状をやわらげるためには、症状や進行具合を確認した上で、適切な治療を受ける必要があります。まずは検査を受けて、少しずつ改善へ向かうための取り組みを始めましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』