副腎疲労の主な原因は? 気になる症状や予防法を詳しく解説!

アタナハクリニック 院長 矢崎智子

記事監修
アタナハクリニック 院長 矢崎智子
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「最近すぐに疲れやすくてなかなか回復しないが、副腎疲労ではないか」「朝スッキリと目覚めることができない」とお悩みではありませんか? 実は、体調不良の裏に副腎疲労が隠れていることがあるのです。しかし、何が原因で副腎が疲労するのか、実際にどんな影響があるのかなど、よく分からないことも多いことでしょう。

そこで今回は、副腎疲労の原因について詳しく解説します。

  1. 副腎疲労の主な原因は?
  2. 副腎疲労がおよぼす影響
  3. 副腎疲労を予防する方法は?
  4. 副腎疲労の原因に関するよくある質問

この記事を読むことで、副腎疲労の対策法や予防法がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.副腎疲労の主な原因は?

最初に、副腎疲労の主な原因について見ていきましょう。

1-1.ストレス過多

副腎疲労の大きな原因の一つは、ストレス過多です。ストレスを受けると脳の視床下部が感知し、下垂体が副腎皮質刺激ホルモンを分泌します。すると、副腎が刺激を受けてコルチゾールなどの抗ストレスホルモンを分泌し、ストレスが解消できるのです。しかし、強いストレスや継続的なストレスあると、副腎の負担が大きくなり疲労してしまいます。

1-2.栄養が偏った食事

栄養が偏った食事も、副腎疲労の原因です。外食がちで炭水化物や脂質を多く取り過ぎている人は、副腎に大きな負担をかけています。手軽に摂取できる食事ほど、栄養バランスが偏っているので注意してください。仕事などで忙しい人は、特に意識して食事の栄養バランスを考えることが大切です。

1-3.睡眠不足

睡眠不足は副腎に大きな負担をかけるため、副腎疲労を引き起こします。十分な睡眠は、心身の疲労回復に必要なことです。何らかの理由により、睡眠不足が重なると副腎が疲労を回復できなくなり、慢性化してしまいます。また、睡眠時間が多くても、睡眠の質が悪くて副腎疲労を起こすこともあるので気を付けましょう。

副腎疲労はストレスや睡眠不足が主な原因なんですね。
はい。誰もが副腎疲労を起こす可能性があります。

2.副腎疲労がおよぼす影響

副腎疲労がおよぼす主な影響を詳しく見ていきましょう。

2-1.慢性疲労

副腎疲労になると、全身の慢性疲労につながります。慢性疲労の裏には、副腎疲労が隠れていることが多いので注意してください。慢性疲労になると、いくら休息をとってもなかなか疲れが取れず、1日中寝込んでしまう人もいるでしょう。いつも疲れている状態なので、仕事や家事などに大きな支障が出てしまいます。

2-2.やる気がなくなる

副腎疲労の代表的な症状として、やる気がなくなることも挙げられます。疲れが抜けきらないことで、無気力状態になるのです。やるべきことがあっても、なかなか腰を上げることができず、1日が終わってしまうこともあります。仕事の効率が悪くなり、成果を出せずに肩身が狭い思いをすることもあるでしょう。家事に手を付けることができず、家の中が散らかり放題になるケースも見られます。

2-3.記憶力・思考力の低下

記憶力や思考力の低下も、副腎疲労が関係していることがあります。副腎が疲労すると、体内の新陳代謝がうまくいかず、脳の働きが悪くなるからです。記憶力や思考力が低下すると、なかなかものを覚えることができず、日常生活に大きな支障が出ることでしょう。

2-4.朝起きられない

副腎疲労になると、朝の目覚めが悪くなることがよく見られます。目覚めることができても、実際に体を起こすまで時間がかかることも多いでしょう。起きた後も、長時間頭がぼーっとしてしまい、調子が出ないケースもあります。

2-5.月経不順

女性は、副腎疲労により月経不順を引き起こすことがあります。出血量が多くなったり期間が長引いたりしやすいので注意しましょう。また、月経周期が狂ったり月経前症候群が現れたりすることもあります。大きなストレスや多忙などが続いた後、いつもと違う様子が見られる場合は、副腎疲労を疑ってください。

2-6.そのほかの症状

副腎疲労になると、そのほかにも以下のような症状が現れることがあります。

  • 皮膚炎の悪化
  • 悪寒や冷や汗
  • 適応障害
  • 光過敏
  • 起立性低血圧
  • 機能性低血糖症
  • 性欲の減退

また、感情の起伏が激しくなったり偏食が強く見られたりすることもあります。

副腎疲労はさまざまな悪影響を及ぼすのですね。
はい。日常生活に重大な影響を及ぼす可能性もあります。

3.副腎疲労を予防する方法は?

副腎疲労を予防する主な方法を詳しくご紹介します。

3-1.ストレスをため込まない

副腎疲労を予防するには、ストレスをため込まないことが大切です。毎日生活している以上、まったくストレスを受けないわけにはいきません。ストレスとうまく付き合い、自分なりに解消するようにしましょう。たとえば、週末は趣味に没頭したり体を動かして汗を流したりするのもいい方法です。近場に旅行するのも、いい気分転換になるでしょう。

3-2.食事の栄養バランス気を付ける

副腎に負担をかけないためには、食事の栄養バランスに気を付けることも必要です。特に、以下のような栄養を多めに摂取するように心がけましょう。

  • タンパク質:ホルモンや内臓組織の材料になる。鳥肉・豚肉・魚など
  • ビタミンB群:エネルギー代謝を促進する。豚肉・納豆・レバーなど
  • ミネラル:新陳代謝を正常化する。海藻・貝類・野菜など
  • オメガ3系脂肪酸:抗酸化作用で血液をサラサラにする。青魚・ゴマ・アマニ油など

反対に、パンやパスタなど小麦製品・牛乳などの乳製品は副腎に負担をかけやすいので、控えましょう。

3-3.良質な睡眠をたっぷり取る

副腎疲労を予防するには、良質な睡眠をたっぷり取ることも心がけてください。睡眠は、心身の疲労回復のために必要不可欠です。夜は、スマホやパソコンを遅くまで眺めず、早めに布団に入りましょう。寝る2時間前に入浴すると体の内部温度が上がり、寝付きやすくなるのでおすすめです。また、体に合った寝具を用意し、空調にも気を付けましょう。

3-4.規則正しい生活を心がける

規則正しい生活を心がけるのも、副腎疲労の予防に効果的です。毎日なるべく同じ時間に起床・就寝し、食事を3食決まった時間に取るようにしてください。規則正しい生活リズムになれば、副腎への負担が軽くなって体調もよくなることでしょう。飲み会などの付き合いも生活リズムが乱れる原因なので、程々にしてください。

ストレスをためないことも大切なんですね。
はい。規則正しい生活も重要です。

4.副腎疲労の原因に関するよくある質問

最後に、副腎疲労の原因に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.体力に自信がある人でも副腎疲労になる?
A.はい。体力に自信がある人でも油断は禁物です。体力を過信して無理を重ねた結果、副腎疲労になる人もいるので注意してください。

Q.副腎疲労の疑いがあるときはどうする?
A.医療機関で診断を受けることをおすすめします。副腎疲労と思っていても、ほかの病気である可能性があるため、自己判断はやめましょう。なお、当アタナハクリニックでも副腎疲労の診断・治療を行っています。まずは、お気軽にご来院ください。

Q.副腎疲労をやわらげるために市販の漢方薬を飲んでいい?
A.医師の指示を仰ぎましょう。自己判断で服用すると、体質に合わずに副作用が出ることがあり危険です。食べものや薬などにアレルギーがある人は、特に注意しましょう。

Q.子どもでも副腎疲労になる?
A.はい。子どもでも、副腎に過度の負担がかかれば副腎疲労になります。副腎疲労になると、集中力が落ちていつもぼーっとするようになったり学力が落ちたりすることがあるので早めに受診してください。

Q.副腎疲労になりやすい人の特徴は?
A.以下に当てはまる人は、副腎疲労になりやすいので注意してください。

  • 仕事が多忙で残業や休日出勤が続いている
  • パスタやパン・乳製品を好んで多く食べる
  • お酒やたばこなどのし好品が止められない
  • 大きなストレスを抱えている

まとめ

今回は、副腎疲労の原因について詳しく解説しました。副腎は、ストレスや睡眠不足などが原因で疲労しやすく、さまざまな悪影響をおよぼします。最近疲れやすくなった、朝なかなか起きられなくなったなどの症状が見られるときは、副腎疲労を疑いましょう。気になる症状があるときは、早めに医療機関を受診して診断を受けることが必要です。信頼できる医療機関に相談し適切な治療を受けると共に、生活改善に努めましょう。

アタナハクリニック院長 矢崎 智子

監修者

矢崎 智子
アタナハクリニック院長
日本産科婦人科学会認定医/高濃度ビタミンC点滴療法学会理事/世界アンチエイジング学会認定医/日本内分泌学会・国際オーソモレキュラー医学会・病巣疾患研究会会員/日本線維筋痛症学会会員

1969年長野県生まれ。平成6年杏林大学医学部卒。産婦人科医としての経験を積んだあと、2005年11月、分子整合栄養医学に基づく栄養療法と東洋医学を中心とした統合医療をおこなうクリニックハイジーアを開設。関節リウマチや線維筋痛症、慢性疲労症候群、摂食障害など、通常治療困難とされる疾患や、不妊症などの婦人科疾患の治療において豊富な臨床経験を持つ。日本では数少ない機能性医療の専門家であり、最も経験豊富な一人。

平成24年、医療とヒーリングの統合を目指し、アタナハクリニックを開設。現在はキネシオロジー(筋肉反射テストを使ったセラピー)の一種であるインテグレートヒーリング(IH)を中心とした統合医療を行なっている。

著書
なぜあなたは食べすぎてしまうのか 低血糖症という病

雑誌掲載歴
2014年:『ゆほびか(6月号)』『スターピープル(vol49)』『スターピープル(Vol.48)』
2013年:『トリニティ(Vol.48)』
2011年:『日経ヘルス(1月号)』
2010年:『VoCE(12月号)』『AERA with BABY』『anan(1月20日号)』
2009年:『クロワッサン(6月10日号)』『クロワッサン(1月25日号)』