イタイイタイ病だけじゃないカドミウム

皆さん、こんにちは!

医学界に(局所的に)物議を醸しているともちゃん先生でーす!(≧▽≦)

今日は医者が読んでも安心な(?)アカデミックなお話ですよ!(爆)

 

と、冗談はさておき。。。

 

先日、子宮内膜症とカドミウムが関連する、というデータについて書きました。

カドミウムについて調べると、それはもうざっくざくと、いろんな文献が出てきます。

水銀・鉛に比べたら、なんだか可愛い響きがするカドミウムですが...、ところがどっこい!

全然可愛くないんですよ、これがまた。。Σ(=∀=;ノノ ヒィィッ‼

 

カドミウムはイタイイタイ病の原因物質として有名ですが、それだけではなく、実はかなり多岐に渡る健康問題の原因となります。

日本人の慢性疾患の根底には、水銀とともにカドミウムの存在があると思われます。

 

周期表 亜鉛

カドミウム・・・原子番号48の卑金属。

亜鉛族で周期表だとまさに亜鉛の真下にあります。

さらにその下には水銀がありますね。

周期表で縦に並んでいる元素は性質が似ます。

ということは、亜鉛をmimic(真似)します。

 

亜鉛の大切さは別紙に譲りますが、70種類を超える酵素の材料となっており、生体機能にとても重要です。

亜鉛の働きをまとめると、遺伝子の転写、細胞分裂、インスリンやステロイドホルモン(性ホルモンや副腎皮質ホルモンなど)の産生、ビタミンAの代謝、精子形成、性腺発育、プロスタグランディン代謝、細胞膜の安定化、免疫機能、などです。

簡単にいうと、カドミウムはこれらの働きを阻害すると考えてよいでしょう。

また、他の有害金属と同じように、活性酸素の発生源となります。

代表的な障害は腎尿細管障害と骨障害であり、それが進行したものがイタイイタイ病です。

 

以下、あるわかりやすい文献の抜粋です。。
というかほぼ自分メモになってますけど(^_^;; (専門的な部分あり)

 

・カドミウム(以下Cd)は、腸で二価イオン輸送体(DCT1/DMT2/Nramp2)により、亜鉛・マンガン・鉄・コバルト・ニッケルなどとともに吸収される

・空気中のCdは、亜鉛・マンガン・鉄などともに亜鉛輸送体の一種であるZIP1/IRT8などによって取り込まれる

・Cdは肝臓・腎臓・小腸・膵臓で多く発現しているメタロチオネイン(タンパク質の一種)の亜鉛と置換して無毒化されるが、Cdメタロチオネイン(Cd-MT)の半減期は80時間と長いので、自己抗体産生につながる

・メタロチオネインは胎盤でも産生されているため、メタロチオネイン欠損マウスではCdの胎盤移行が知られる

 

(腎臓において)

・Cd-MTは腎臓の糸球体で濾過されて近位尿細管の管腔膜のメガリン・キュビリンに結合してライソゾームに取り込まれる

・ライソゾーム内でMTから離れたCdはDMT1によって細胞質に移行し、活性酸素を発生したり、ミトコンドリア毒性ナトリウムポンプ抑制小胞体ストレスなどから細胞のアポトーシスを引き起こす(摂取したCdの半分は腎臓に蓄積)

・そのため近位尿細管障害による、グルコース・リン・糖・アミノ酸・低分子量タンパク質・重炭酸イオンなどの再吸収障害や、ビタミンD活性化障害が起きる(ファンコニー症候群

 

・血中でのフリーのCdはZIP8、ZIP14によって細胞に取り込まれ、肺や精巣での毒性に関与する

女性にCd中毒が起きやすいのは、鉄欠乏ではDMT1の発現が増えるため(亜鉛・カルシウム不足でも同様)。(降圧薬のL型カルシウムチャネル拮抗剤でもDMT1は活性化する)

・Cdが骨の線維芽細胞増殖因子(FGF)23の分泌を増加→FGF受容体タイプ1-Klotho複合体を介して近位尿細管のリン輸送体が減少して尿中にリンが喪失し、ビタミンD活性化抑制により腸管でのリンの吸収が抑制される

・また,FGF23は骨芽細胞分化と石灰化機能も抑制する(つまり,Cd中毒による骨折は腎性骨異栄養症だけが原因ではない)。FGF23は腫瘍により惹起される骨軟化症の原因物質でもあり,FGF23増加によって癌末期患者にみられるような極端な栄養障害(ミオパチー)の説明もつく

・Cdは腎・骨障害だけでなく、癌・2型糖尿病・慢性閉塞性肺疾患の発症にも関与

・日本は土壌Cdが多く、コメの安全基準が他国より緩い

日本は慢性腎臓病の頻度が高く、やせていても2型糖尿病が発症しやすいのは、これと無縁ではないと考えられる

・・・・・

 

(以上 Fluid Management Renaissance Vol.3 No.2 2013 「腎臓と骨の深い関係」 より抜粋、一部加筆)

 

日本は火山国だし魚を多食するから水銀が多い、というのはわかってましたけど、カドミウムまで多かった、っていうのはびっくりしませんか?

イタイイタイ病だけでなく、生殖器系等や、全身に影響するという・・・

実際、本当に多いんですよ、尿中重金属排泄試験やオリゴスキャンで、カドミウムが高い方。

そして実は妊娠・出産というイベントにも、すごくカドミウムが絡んでくるんですよね。

 

カドミウム、お前もか・・・!!

 

・・・って感じです。

 

 

cadmium

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続きます。