「難病」の原因としてのマイコプラズマ④~関節リウマチ

まだ雪が残っている東京ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

マイコプラズマの続きです。

 

マイコプラズマはマイコプラズマ肺炎だけでなく、多様な病気、いわゆる「難病」と言われる病気に関わっていることが徐々に明らかになってきました。

マイコプラズマが関与していると言われている代表的な難病が、関節リウマチです。

 

そもそも関節リウマチは感染症であるという説が昔からあり、抗生物質による治療が古くから行われており、その有効性を示す文献が多く出ています。

そのひとつ、米国NIHによる研究(1995年)では、関節リウマチ患者に対する48週間にわたる二重盲検試験で、ミノサイクリン200 mgを投与した群(109名)は、しなかった群(110名)に比べて、有意に関節の腫脹(54%、39%)、関節の圧痛(56%、41%)の改善がみられたこと、他の検査所見(ヘマトクリット、血沈、血小板、リウマチ因子IgM)に関しても投与群で有意な改善がみられたことが明らかになっています。

 

その「感染症」の原因菌がマイコプラズマではないか、という説は、実は1960年代頃からありました。

動物での研究では、ブタやヤギなど多種の動物において、マイコプラズマが重篤な関節炎を引き起こすことが明らかになっています(動物種によって感染するマイコプラズマが異なります)。

ヒトにおいても、リウマチとマイコプラズマの関連性の研究が行われてきましたが、培養の困難さから、一致した見解が得られていませんでした。

しかし検査法の発達により、1990年頃から多くの論文が発表されるようになりました。

 

中でも、リウマチの原因微生物の一つとして有力視されているのが、マイコプラズマ・ファーメンタンスmycoplasma fermentans です。

 

Horowitzらは、関節リウマチ患者の関節液中にマイコプラズマ・ファーメンタンスDNAが17.6%検出され、抗マイコプラズマ抗体は50%で陽性だったと報告しています(2000年)。

Haierらは、末梢血白血球におけるPCR法によるマイコプラズマ属(種を問わない)のDNAの検出が、健常者では9.4%であったのに対し、関節リウマチ患者では53.6%であったこと、マイコプラズマの種別では、M.ファーメンタンス、M.ニューモニエ、M.ホミニス、M.ペネトランスの順に多かったと報告しています(1999年)。

京都府立医科大学の川人らは、マイコプラズマとくにM.ファーメンタンスの菌体由来の抗原成分が炎症を惹起する構造を有していることから、ファーメンタンスの持続的感染または関節内に残存した菌体抗原を免疫系が攻撃し続けることによって、関節リウマチにおける慢性炎症と関節滑膜細胞の増殖、ひいては関節の破壊が引き起こされる、という仮説を立てています。

(私もこの説に非常に同意しています)

 

そして関節リウマチ以外にも、多くの難病にもこのM.ファーメンタンスが関与している可能性があるのです。

 

続きます。

 

 

 

 

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